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煩悩にやられた週末のこと
久しぶりにライブ見よう~
娘がブルーレイを開けた。
開いたトレイを見て私たちは目を見開いた。
「え? 何? なんで?」
そこには1か月前にレンタルしたブルーレイが残されていた。
「え~! なに? どういうこと~! 返したやん!! え。中身を入れずに返してしまったのか……?」
私はめちゃくちゃびっくりして、超パニックになった。
どうしよう。
そうだ、電話だ。
と、レンタルショップに電話をしようと受話器を取ったけれど、いったい何を話せばいい? だってもう返却したんだもの。
この事態、どう説明したらいいのだろう。
私は経営支援の仕事をしていて、経営者の方から事業について相談を受ける事があるけれど、スーッと話がわかるときと、何をしたいのか、なぜその話をされているのか理解ができないときがある。スーッとわかるときは経営者さんの頭の中できちんと事業が整理されているときで、そうでないときはあれもこれも一緒くたになっていることが多い。そういうときは経営者さんの頭の中を整理していく必要がある。それと同じだ。
だから私は受話器を置いて、ちょっと状況を整理しようと思った。
まず、状況を振り返ってみた。
1か月前、レンタルして、返却した。はい、シンプル(笑)
なのに、我が家のブルーレイにレンタルしたディスクが残っている。
レンタルショップは中身を確認しなかったのだろうか。
確認したのなら、なぜ連絡をくれなかったのだろう……単純な疑問が湧いてきた。ケースにブルーレイが入っていないと連絡をいただいたら、すぐに探して返しに行ったのに、もう1か月も経っているじゃないか。
こちらがうっかりしていたのは間違いないけれど、期限までにちゃんと返却したのだ。(こちらはそう思っていた)
ケースが空っぽだったら、連絡しないか? それとも中身に気づかなかった? いや気づくでしょ。
よし、少し冷静になってきたゾ。
すると、娘が「うちの機械に借りてきたやつ入れる前、なんも入ってなかったのかな」と言い出した。
ほんとだ、仮に、入っていたディスクをレンタルのケースに入れてしまっていたら、うちのディスクがレンタルショップに行っちゃってるやん。
思い出せ~、思い出せ~
「あ゛~!!!!!」
発売されたばかりの期間限定版ブルーレイが入っていたかもしれない……
あわてて、しまってあるSixTONES様のケースを開けた。(私、ゆるめのジャニオタなもので)
案の定大切なブルーレイが入っていなかった。
絶望
しばらくしたらフツフツと怒りがこみあげてきて、なぜ返却するときに確認をしなかったのかと娘を怒鳴りつけてしまった。
心拍が上がりまくってイラついて、怒っていたけれど、よく考えたらやっぱり「なぜレンタルショップは連絡をくれなかったのか」ということに行きついたし、理由は全くわからなかった。
家族でいろいろ考え、これは明日ショップに行って事情を話すのがいいという結論に至った。
けど、もし1か月分の延滞料金を請求されたら? それはギョッとしちゃうし、納得いかない。
その時のために、整理しておこう。
そう。
「私は、返却日に返却しました。いえ、なんなら返却日より早めに返しました。だから、違うものが入っていたことをすぐに連絡いただけたら、探して期限内にお返しすることができたのに。なぜすぐに連絡をいただけなかったのでしょう。私に落ち度はあります。でもそちらも不親切ではないですか」と、ちゃんと説明したらいいのだ。
よし! 状況が整理されたそ。
ちゃんと説明できそうな気がしてきた。
翌日。
返却できていなかったレンタルのブルーレイと、私のブルーレイが入っていないSixTONESケースを持って、レンタルショップにいざ出陣!
店に着いて、私はちょっと返却したブルーレイのケースを見てみようという気持ちになり、店内をぐるっと見回して、あの時娘が借りたやつを探し当てた。そしてケースを手に取ってみた。透明だから中身(ディスク)が見える。
シャララーン✨
なんと、SixTONESのブルーレイが入っているではないか!
ドキドキしながら店員さんのところへ行き、返却できていなかったブルーレイを差し出し、鼻息荒く事情を説明して、中身のないSixTONESのケースを開けて見せた。そのブルーレイはここにしまわれるべきものなんですよと言わんばかりに(笑)
私の心配は取り越し苦労で、店員さんは延滞などということは一言もおっしゃらず、丁寧に詫びてくださった。
無事、期間限定版のSixTONESのブルーレイが戻ってきて、帰り道、私はうれしくてごきげんだった。
パニックになって、絶望して、怒って、疑問に思って、また怒って。最後は緊張して、そしてホッとして、ごきげんになる。
心が乱れた2日間。
隠れていた煩悩がおもむろに姿を現した2日間。
これじゃ、心が穏やかになることはないな。
まだまだ修行が足りませぬ。
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