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破れない壁はない

 アサヒビールの元会長&CEOである福地茂雄さんが書かれた「自分の壁を一瞬で破る最強の言葉」という本があります。
 福地氏は壁というのはだいたい人間関係だとおっしゃっています。そして「破れない壁なはい」と。

 娘は今大学生なのですが、部活をしており、今公式戦の真っただ中です。わりとガチ部活で見ていると結構大変そうです。3回生になるときにチームの司令塔となるポジションに変更になり、そのポジションのことを覚えるだけでもまぁ苦しんでいました。コーチさんとの個別ミーティングやオフェンスミーティングを何度もやっていたのを思い出します。時には泣いている彼女を見て、こちらもしんどくなったりもしましたし、「もう無理」と言うネガティブな彼女に「そんな言うんやったら辞めればいいやん」と心無い言葉を放ってしまったこともあります。ごめんなさい。

 なんとか今のポジションでがんばってきて、この秋リーグでは創部初のリーグ優勝を勝ち取ったのですが、4回生が引退し自分が最上級生になる来年度のことを考えると、その壁は高く、絶賛悩み中なのです。いろんなことが見えてきて、自分はどうすればよいのかわからなくなる、なんてことは部活じゃなくてもあるあるな悩みなわけで、この「壁」どうやって乗り越えましょうかってかんじですよね。

 福地氏は壁を破る方法の1つに「いままで通りでは解決できない」と一見あたりまえのことを言っておられます。ただ、誰でもこれまでに固執しがちだし、今までのやり方を変えるのは勇気がいることですよね。人と関わらずに生きていくなど無理な話で、自分の言動に相手がどう感じるのか、なかなか予想もできません。
 
 人はしばしば過去の栄光にすがったり、挫折を引きずったりするものだと言われていますが、過去にいつまでもとらわれていてはいままで通りではだめなんですよね。挫折を引きずっているなら、同じ失敗を繰り返さないように心掛けるほうがいいに決まっています。みんなそんなこと知っていますが、それができないのが人の常ですよ。挫折は引きずるものですし、後悔もします。傷つくのでそこから逃げたくもなります。
 また、何もかも変えればよいということもありませんよね。変えない勇気だって必要です。変えることと変えないことを判断しなければいけません。

 例えば娘のような部活を取ってみれば、チームの目的と目標があったら、そこに向かってどのように進んでいくのか。うまくいっているときから先を見据えて今後のやり方を考えないといけないのでしょうね。その時、目的や目標はきっと変わらないのだと思います。  
 
 私は彼女を通して自分が学ばせてもらっているような、そんなふうに思っちゃいます。人間関係の難しさや苦しみに年齢はあまり関係ないですね。
 今までどおりでは何も変わらない、そんなにすぐには答えは出ない、ひとりでは壁は破れない。
そういうことを娘を見ていることで実感しています。

 さて、「壁」破れますかね

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