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休館前に必ず行きたい。DIC川村記念美術館へ

先日、千葉県にあるDIC川村記念美術館に行ってきました。

来年から休館という発表があり、SNSでは惜しむ声が溢れていましたよね。
なかなか行きづらい場所にあることもあり、名前は知りつつも行ったことがなかったので、この機会に訪問してみることにしました。

結論からいうと、訪れることができて本当によかったです。閉館前にもう一度行きたいくらいです…!

美術館へ向かう

朝9時前にJR佐倉駅に到着し、そこから朝一番の送迎バスに乗って美術館へ向かいました。
平日で、しかも雨でしたが、バスの中は7割くらい埋まっていたかなと思います。
バスはどんどん人里離れた森の中に向かっていき、思っていたより山の中にある…!と思いました。笑

広大な自然に囲まれた場所

バス停

バスは15〜20分ほどで到着。入り口でチケットを買い、開園を待ちます。

入場口の前

美術館は広い公園の中にあります。
入り口から森の中を下っていくと、景色がひらけて大きな池が現れます。

池では白鳥が悠々と泳いでいて、現実ではない場所に迷い込んだような気持ちになりました。
確かにアクセスは悪いけど、この環境が日常から完全に切り離された特別な空間を作り出しているんだなぁと思いました。

素晴らしいコレクション

最初の展示室内には、モネ、ルノワール、ピカソ、藤田嗣治、シャガール、ユトリロなど…著名な作家の素晴らしいコレクションが並んでいました。
正直「こんな人里離れた場所にこんなすごい作品があるとは…?!」と驚きました。
個人的には、大好きなマグリットの作品が見れたことも嬉しかったです。

特に印象に残ったのはレンブラント。部屋の中に「広つば帽を被った男」一枚だけ飾られています。その存在感たるや、他の作品とは一線を画していました。

※展示室内は撮影ができないため、収蔵コレクションは美術館のWebサイトでご確認くださいね。

そして、この美術館の目玉とも言える「ロスコ・ルーム」。空間ごと楽しむアートだと思います。
椅子に腰掛け、静寂のなかで巨大な絵画を眺めていると、じんわりと心に染み込んでくるような心地良さがありました。

茶席でひとやすみ

展示室の一角にある茶室も最高でした。美しい庭園を眺めながら、お茶と和菓子をいただけます。まさに至福のひととき。贅沢な時間でした。

お抹茶と生菓子

※現在は予約制になっていて、当日茶室前に置いてあるQRコードから予約できるようになっています。
https://kawamura-museum.dic.co.jp/tearoom/

最後に庭園を散歩

美術館を出たあとは庭園を散歩しました。自然の中にも作品が置かれています。

ヘンリー・ムーア「ブロンズの形態」

すぐ目の前で白鳥が泳いでいるのがまた非現実感がありました。
人に慣れているのか、すぐそばに人がいてもまったく動じず、マイペースに毛繕い?してたのがかわいかったです。


目の前の陸に上がってきた白鳥たち

閉館を前に思うこと

休館が決まっているということがとても残念に思います。豊かな自然と静かな空間、そして素晴らしい作品たちとの出会いは、日々の喧騒を忘れさせてくれる特別な体験でした。
今回は雨の日だったので、晴れた日にももう一度堪能したい…!

普段あまり美術館に行かない方にも、閉館前にぜひ一度足を運んでみてほしいなと思います。きっと日常を忘れてリフレッシュできるはずです。

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