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パンチラのお作法

「全然、パンチラじゃないわけ。
 丸見えなわけよ。
 そんなの詐欺じゃん。」

同業者の誘いではじめてパンチラ喫茶へ行ったらしい、歌舞伎町の雑居ビルのBARのマスター。

「男のロマンってのはさ
 見えそうで見えないところにあるわけじゃん。」

男っていつもそう。
面倒くさい。好きな男だから許すけど。

私は
私しか知らない愚痴っぽい彼の一面に
ほんのりと酔いしれながら
彼の作った甘いソルティドッグを飲み干すのでした。

素敵な出逢いに感謝します。
元風俗嬢の華(@hana_Business_)と申します。

このnoteは
「読者やお客様を虜にする魅力の作り方」と
「一生飽きられないブランディングのヒント」
を綴りました。
ファンタジーとしてお楽しみください。

『明け渡し』など
前回の記事から繋がっているワードが多いため
前回の記事から
読んでいただくことをおすすめします。



「服を脱ぐ時は
 恥じらいながら
 ゆっくりと一枚ずつ脱ぎなさい。
 その瞬間の美しさを意識しなさい。」

風俗の世界に足を踏み入れたばかりの頃
どのお店でも研修で教えられた言葉です。


しかし
「毎日毎日
 数多くの男性に裸を見せる私たちが
 恥ずかしいわけないでしょ。
 恥じらってるのを信じるって馬鹿なの?」

そう思っていた私は
意地を張って
「誰が恥じらいを見せてやるものか」とばかりに
大胆に服を脱いでいたのです。

想像力を刺激する


それこそが最高の前戯なのだと
当時の私は気付いていなかったのです。


今となっては、確かに思い出せます。

月収1000万円を稼ぐフリーランス風俗嬢は
恥じらいを感じさせながら
ゆっくりと
美しく服を脱いでいたのです。



そして
ビジネスを学ぶ中で気づいたことがあります。

どんな仕事でも成功する人は
「パンチラ」や「美しい脱ぎ方」と同じ構造の
最高の前戯を巧みに使いこなしているのだということを。




「男のロマンってのはさ
 見えそうで見えないところにあるわけじゃん。」

そう語るBARのマスターに対し
「男ってめんどくさい」と思ったものの
よくよく考えてみたら
女性も同じかもしれません。



「俺のアレ、大きいんだよ。試してみる?」
「俺と遊んだ女の子はみんな満足しているよ」と
自慢する男性には興味がわかないものの

何気ない一言や表情から滲み出るS気
さりげない瞬間の繊細な指使い
紳士的でありながらちょっとドジなギャップなど

明示されていない余白に湧き上がったイメージに
心奪われることが
確かに、女性にもあります。



それに
身も心もまだ準備ができていないのに
いきなり触られるよりも
「早く触って欲しい」と願う欲求が
最高潮に達した後で触れられた方が
ずっとずっと身も心も満たされるのです。


男性も女性も想像を膨らませるのが好きで
そして自分で想像したものを手に入れたいのです。

押し付けられるものよりも
「秘められたもの」に魅力を感じるのです。


だからこそ
売れる広告は想像力をくすぐるものなのです。



「この商品のことを知れば欲しくなるでしょ?」
と商品説明に熱心すぎる売れないセールスマンは

酷く例えると
「挿れれば気持ちいいんでしょ?」と
濡れていないのに挿れようとする男性と同じなのです。



最初の記事で
「これまでで一番の快感を感じた」と
紹介しましたこのコンテンツ。



実はその快感の秘密が、このポイントにあるのです。

「早く知りたい」
「お願い、教えて」という欲求を
最高潮に高められてから
ようやく答えを教えてくれるのです。

このコンテンツの富永さんがされている
このYouTube動画
この記事にも多少通じる内容なので
見てみてください。



ところで
皮肉なことに
パンチラに魅了されて想像力が膨らんだ男性は
そのまま想像の中に浸っているだけの方が
実は幸せだったりします。

例えば
運良くその女性と寝ることができたとしても
賢者タイムが訪れると熱情は消え失せます

「こんなものか」と思えば
追い求める意義もなくなるのです。

たとえ
「都合がいいから」
「ナシではないから」
といった理由で関係を続けても
初めての感動を再び感じることはありません。

「賢い選択だ」と自分に言い聞かせながら
心の奥底に
微かな虚しさと罪悪感を蓄積させていくのです。


実は
消費活動についても同じ現象が見られます。

多くの人は
「大好きだから」よりも
「都合がいいから」という理由でお金を払い
心の奥底に
気づかないほどの微かな
虚しさと罪悪感を積み重ねているのです。


だから
「都合のいい女」ポジションで商売を展開することは
大きな経営戦略の一つとなります。

コンビニや大手飲食チェーンは
人々の生活に「都合のいい」場所で
「都合のいい」物を
「都合のいい」金額で提供しているのです。



でも「都合のいい女」ポジションには
こんなデメリットもあります。

常に競合との戦いがあり
ちょっとでも勝ち目がなくなると
簡単に忘れられてしまうのです。

常にその戦場で戦い続け勝ち続けるためには
常に圧倒的に機能的価値を提供し続けるためのリソースが必要になります。


個人で情報発信ビジネスをする場合は
「都合のいい女」ポジションよりも

「あなたの商品だから買いたいです」
「あなたのオススメだから買いたいです」
「あなたから買いたいです」
「あなたについて行きます」と言われる

「寝れば寝るほど離れられなくなる女」ポジションを狙う方が
長期的に見てよほどいいのではないでしょうか?

では「寝れば寝るほど離れられなくなる女」ポジションには
どのようにしたらなれるのでしょうか。

それは「こんなものか」と思わせないこと。

まだ秘められている魅力に
いつでも想像力を掻き立てられるような
そんな存在になることです。

「秘めているもの」を常に持ち続けることです。




常に「秘めているもの」を持ち続けるって
「ケチにならない」「明け渡し」と矛盾してない?



そう思われたかもしれません。


いいえ、実は逆なのです。


『明け渡す』からこそ、
『秘める』ことができる
のです。

明け渡す』人にとって、
秘める』のはあまりにも自然なことなのです。

宇宙の神秘に思いを馳せてみてください。

宇宙がどうして生まれたのか
ビッグバンがなぜ起こったのか
地球という星がどうしてできたのか
そこに生命がどうして誕生したのか
他に生命が存在する星があるのか。

その答えを
宇宙は教えてくれるでしょうか?

いいえ、教えてはくれません。
もし教えてくれたとしても、
私たちにはまだ理解できないのです。

宇宙の理は
秘められている
のです。

だからこそ
人々は宇宙に心惹かれる
のです。

子供たちは夜空を見上げて空想を広げ
開発者たちは熱い情熱を込めてロケットを開発し
小説家たちは宇宙の大冒険を描き出し
哲学者たちは宇宙の真理を探究し
物理学者は生涯をかけて謎を解き明かそうとするのです。

秘める』とはそういうことなのです。
『秘める』とは『無限』のことなのです。

無限』に触れた人は
その深みに魂を揺さぶられるのです。

一生をかけて追い求めたくなるのです。

明け渡す』人は『無限』と繋がっています。
明け渡す』人は、自分の奥底に潜む『秘められたもの』を知っています。

だから『明け渡す』人は
常に『秘めたもの』を持ち続けることができるのです。



また、宇宙は
子供たちがどんな空想を思い描こうと
小説や映画の中でどんな物語が繰り広げられようと
いい大人たちが地動説と天動説で争い合おうと
文句ひとつ言いません。

ただひたすら
その働きを静かに淡々と続けるのみ
です。

無限』には
そのような余裕があるのです。



「誰が恥じらいを見せてやるものか」とばかりに
大胆に服を脱いでいた私の
いかに余裕がなかったことか。

振り返ってみると
ある意味
「勿体ぶらずに裸を見せる」という
気前のいいフリをしていたとも言えます。

気前のいいフリをする事で
分厚い箱』と
それによるケチさを隠していたのです。

『秘める』と『隠す』は全く違うのです。


秘める』は『無限
隠す』は『分厚い箱

本物の気前のよさは『無限
気前のいいフリは『分厚い箱




ふと見渡せば
この世は気前のいいフリ合戦
至る所で繰り広げられているのかもしれません。

もしかしたら
気前のいいフリ合戦を抜け出して

ただひたすら
その働きを静かに淡々と続ける
『無限』の余裕を手にした人


本物の勝者かもしれません。

人の心を掴んで離さない
そんな魅力はきっと

誰でも繋がれる
秘められたところにあるのです。

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ありがとうございます。
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どうか気軽に絡んでくださいませ。
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