毒親生まれ、毒親育ち　18

そして恐れていた事が起こります。

私が家に帰ると父が家に入っていたのです。

私はすぐ母に父に聞こえない声で問いただしました。

「なんで？なんで家に居るの？前に言ってた事は嘘やったん？」

「嘘じゃ無いけどお金がなくて食べ物が無いって、ご近所さんの目もあるしご飯だけって約束やから」

私はこいつを少しでも信用したことを心底後悔しました。

そうだこういう奴だった。

子供の気持ちなんて、これっぽっちも考えていない。

私が母に対して心を固く閉ざした瞬間でした。

そして私はすぐ兄に連絡を入れました

家に父がいるから帰って来る時は私に連絡をしてほしいと。

すぐ兄から電話がかかってきて

とても怯えている声でした。

「なんで家に入ってるん？」

「お母さんが（理由省略）〜っていう理由で入れてしまったらしい」

「俺、家に帰られへん」

「でも兄ちゃん行くとこないやん」

「そうやねん」

「とりあえず部屋にこもって必要な物があれば私が部屋に持って行くようにするから家帰って来れそう？私らの家やのに兄ちゃんが出て行くのおかしいと思う。」

実は兄は働き始めていて家賃等を家に入れている状態でした。

なので実質の収入の柱は母と兄なのです。

そんな兄があんなクソ父の為に家を空ける義理も無いわけです。