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欠点は、直すものではなかった | 繊細さんの本 | 読書感想文

些細なことで落ち込んで、これは自分の性格のせいだと落ち込む。そんな経験ありませんか?もしかすると、それは、性格が悪いからではなく性質のせいかもしれません。知ってみたら、少し楽になるかもしれない。そんな本について書いていきます。

繊細さん(HSP)とは

HSPは、Highly Sensitive Personの略で、アメリカの心理学者・エレイン・アーロン博士が提唱した概念です。

アーロン博士はアメリカで数千人を対象にした調査を行い、繊細さは性格によるものではなく生まれ持った気質の可能性が高いこと、そして、「生まれつき繊細な人」が5人に1人の割合で存在することなどを発表しています。

繊細の森(https://sensaisan.jp/aboutsensai)

例としては、色々ありますが

「冗談交じりのささいな一言なのに、受け流せずにグサッときてしまう」「相手の気持ちを考えすぎて、自分の意見が言えない」

繊細の森(https://sensaisan.jp/aboutsensai)

だそうです。
私は、この本に出会うまで自分のことをずっと攻め続けていました。
「こんなことで落ち込むなんて、メンタルが弱すぎる」
「こんなこともできないなんて」
とずっと思っていました。自分のメンタルを強くするために、あえて嫌な厳しい状況へ足を突っ込もうとしていた時期もありました。
でもこれは性格上の特性であり、責めるべきとことではないそう。
これを受け入れることができたら、ちょっと生きやすくなるかもしれません。

繊細さは多種多様

ある一つの事柄が気になる人もいれば、満遍なく嫌悪を抱く人もいる。
HSPの要素があるからと言って、HSPの人全員と共感できることはまずありません。自分がどの要素を持っていて、どの要素を持っていないかは千差万別ということを念頭に置いた上で、お読みいただければ幸いです。

「自分の意見がない」はまちがい


自分の意見がない。言いたいことがない。もしくは浮かんでいるけど言わずに終わってしまった。そんな経験が山ほどあります。
でも、それは「繊細だから」
自分が意見を言うことで思われる可能性があることがぽんぽん浮かんできて、「そんなリスクがあるくらいならやめてしまおう」と勝手に自分を閉じてしまっている証拠だそう。
長年この性格でやっていると、なんとなく意見を思いつくということが難しくなってくる。この結果が「意見がない」となってしまいます。

休むことは悪いこと?

日本の教育なのか、何が原因なのかはさまざまだと思いますが、「休むのは罪」「無理したことが美談とされる」という世の中の雰囲気が苦手だということに気づきました。
私は体調を崩すたび、体調を崩した自分をその都度責めて、やるせなくて仕方がありませんでした。
でも、本当は「体調を崩す前に休むべき」なのです。
違う本でも、「身の丈に合わないことをしていると必ずしわ寄せがやってくる」という言葉に感銘を受けました。今の自分は、そうなのだと。
繊細さんは、「こんなにわがままでいいのかな」と思うくらい積極的に自分を優先していく必要があるそう。
是非、スケジュールに「ほんとうに何もしない空白の日」を設けられたら理想的ですね。(これがなかなか難しい)

自分を肯定することから始めよう

繊細であるかそうでないかに関わらず、この本から私が思ったこと。それは
自分の心の声を否定せず、自分の意見だと思って受け入れる
ということだと思いました。
今までは色んなことに落ち込みやすい自分を否定していたけれど、気になるものは気になるし、嫌だと思うものは嫌なのです。
そこから、自分の声と現実とのギャップをどう埋め合わせるかが難しい。
でも、この本との出会いにより、前の自分より一歩進めた気がしました。

実践編

今から始められそうなコツで、特にやってみようと思ったことを2つほど。
そもそも、人がやりたいことをやる幸せというのは、やった結果ではなくやっている過程そのものにあるそう。
このことからも、アウトプットを行うことが効果的なんだとか。
インプットが多い分、アウトプットすればよいということ。
また、好きだと思ったものについて、好きだと思った理由を言語化してみるのも良いそうです。なので、noteを書いて整理を再び始めようと思ったのでした。

書籍リンク

まず、入門と実践編を簡潔にまとめたものがこちら。

繊細さんの特性をより知りたいならこちらも。

実践編をより詳しく知りたい方はこちらがおすすめ。

著者・武田友紀さんの「繊細の森」

https://sensaisan.jp/aboutsensai

本より簡潔にHSPについて書かれているので、興味がある方はこちらもご覧になるといいかもしれません。

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