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生きるのがうまくいかない日もある

今日は久しぶりにすこぶる調子が悪い。
夫曰く、鬱っぽいね、躁鬱っぽいね、とのことである。
正直実感はない。疲れているし、なんだかとても心細いし、謎に寂しいし、肩こり・腰痛もいつもよりひどい気はするが、落ち込んでいるわけではない。
なんだか少しいつもより体が上手く動かない。

もともと朝が苦手で、早くても8時半ごろにしか目が覚めず、それから起き上がるまでに30分~1時間ほどかかってしまう。
結婚する前から9時半~10時半の間に起き上がる毎日だ。

もちろん、そんな時間に起きるから夫の朝ごはんの準備どころか、自分の朝ごはんすらままならない。
とりあえず常備してあるチョコレートを口に放り込み、冷たい麦茶で喉を潤して、洗濯物もしくはお昼ごはんの準備をする。
夫の朝ごはんは、前日の残りものをタッパーに詰めて冷蔵庫に入れているからね、と伝えると、自分でチンして食べてくれるので助かっている。

今日もそんなこんなで朝ごはんは夫の自主性に任せていたのだが、どうしても起き上がれない。
お昼ご飯のおかずもない(業務スーパーのポテトサラダ、キムチ、コンビニの味付け卵、ふつうの卵、しらす、チーズ、その他調味料、ツナ缶など、そのまま食べられる食材はいろいろあるのだが、夫はなぜか退院してからおかずが作れなくなってしまったようだ)。

冷凍していた牛コマを前夜解凍していたこともあり、気合で牛丼を作った。もちろん減塩レシピである。
うちには生の生姜がないのでチューブ生姜で代用したが、油ハネがひどすぎててんやわんやしてしまった。チューブ生姜はとても便利ではあるが、時と場合は賢く選んでいかねばならぬらしい。また一つ賢くなった。

さて、夫に牛丼を食べさせたはよいが、こちらの体力は朝から0である。
片付けもそこそこにベッドにダイブ。
16時前にやっと目が覚めた。

独身の頃は、しばしばこんなふうに寝込むことがあった。
動けない日はよく「少しは家事をしてくれ」と小言も言われていたが、幸いなことに、私が家事をしないことで家が回らなくなることはなかった。
安心して丸一日寝込めていた。

しかし、今、私が寝込むと病み上がりの夫はまともにご飯を食べてくれなくなる。
今日は夫の調子もだいぶ良かったようで、料理以外の家事は俺に任せて!と動いてくれたのでとてもありがたかった。
無性にポテトチップスが食べたくなったのを伝えたら、コンビニで買ってくるね!と颯爽と出ていった。
本当に調子が良かったようで安心したし、そうそう、私の夫はこんなふうに頼もしい人だったのよ!と思い出した。
看病の日々を思い返すと涙が出そうになるが、お世話されなくてもどうにか生きていけるのだ、私の夫は!

夫に「はなまるちゃんがご飯を作ってくれるから、食費が浮いてるね!」と言われたのもとても嬉しかった。
4月からつけている家計簿を見返してもほとんど変化はなかったが、喜んでくれるのなら私は嬉しい。
「メシウマ嫁だね!」とにこにこ笑う姿なんかは動画に収めて何度でも見たいくらいだ。

珍しくこんなにいっぱい褒めてくれているのに、廃人のように「アアアアア……」と唸ったり、眠り続けたり、無駄にくっついてどうにか元気を吸い取ろうとして申し訳ない。
夫に背中をなでてもらったり、ピッタリくっついていたりすると、0なはずの元気とやる気がどこからともなく湧いてくるのだ。
オキシトシンがドバドバである。

そうこうしているうちに、夫からお呼びがかかりました。
また次回。


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