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三日坊主が9ヶ月も日記を続けられた理由

2020年の10月から手帳を付け始めた。
何かでバレットジャーナルというものを知り、いろいろ調べていくうちに可愛らしいデザインに惚れ、自分でもやってみようと見様見真似で始めたのがきっかけだった。

バレットジャーナルは1年の予定、1ヶ月の予定、1日の予定を箇条書きで記していき、日々のTo doを効率的にこなすのに役立てるようなものだと認識している。

しかし、私には特に日々の予定というものがない。
決まった予定といえば、週に2回の仕事と、2週間に1度の通院くらいだ。
あとはこれといって予定がない日々をすごしている。
というか、日によって体調がまちまちなので、予定を立ててもその通りに動けないことの方が多く、できるだけ予定を入れないように生活をしている。

そんな生活をしているので、バレットジャーナルのルール通りに予定やTo doを記入しようとしても項目が思いつかなかった。

そこで、バレットジャーナルっぽいテンプレートをつくり、そこに日々の記録をつけるようにした。
だいたい一日の終りに今日は何をした、というのを箇条書きで書き込んでいく。これがけっこう面白いのだ。

日々のことを書き込むのに慣れたら、ハビットトラッカーという日々の習慣チェックシートもバレットジャーナル内で始めた。
お茶やコーヒーを飲んで一息つくことや、10分でもいいので読書をすること、エレクトーンの練習をすること、何でもいいから部屋の一部を掃除すること……など、習慣にしたいことをリスト化して、毎日達成できたらチェックを入れていく。
これもけっこう面白い。
うつ病を発症してから集中力が続かなくなり、本類が全く読めなくなっていたのだが、毎日の読書を課題にすることで、少しずつだが再び文章が読めるようになった。
7年ぶりくらいに本を1冊読み切ったときは感動と高揚感で、小躍りしようかという気持ちになったのを覚えている。


しかし、いつまでも同じテンションでバレットジャーナルを付け続けられなかった。

飽きたというわけではなかったが、2021年の4月に入り、ぱったりと記録が付けられなくなった。
2月3月と体調を崩していたのだが、筋肉痛が翌日、翌々日と忘れた頃にやってくるように、私の場合は体調不良の反動が翌月以降に来ることが多く、4月は細々としたことに対するやる気が枯渇していた。
5月も同じようにうまく記録が付けられず、6月はメンタルの調子を崩してしまった。

これではいけない、と思い、ノートを変えると同時に、もともとシンプルだったバレットジャーナルの記入方式を見直した。

旧式のバレットジャーナルは、一日ごとに枠を区切り、月末に一気に一月分のページを作っていた。
楽しくもあったが割とめんどうくさいというか、重労働だったため、枠線を撤廃した。
月初めには「このページから○月ですよ~」とわかりやすいように表紙も描いていたが、これも撤廃。
今はなにより体調とメンタルの回復に重点を置きたいので、ハビットトラッカーも撤廃した。

現行のバレットジャーナルは、1ページ目には1ヶ月の日付と曜日を縦にズラッと並べ、その右側に仕事や病院、その他予定を書き込めるようにした。
2ページ目の左半分には1ヶ月のTo doを箇条書きにし、右半分上部にはその月の目標、下部にはその月の振り返りを記入するようにした。
1,2ページで見開きページになるようにしており、このページを開くと1ヶ月の予定がざっくりとわかるようになっている。
3ページ目以降は日々の記録を箇条書きで書き込むページにしており、最初はボールペンだけで日付、曜日、そして内容をつらつら書いていたが、最近、セリアでドットシールを買ってきたので、ドットシールに日付、曜日を書き込むようにしてみた。
ドットシールはだいたい3行分の大きさなので、自然と書き込む内容も3行程度になり、見返しやすくなった気がしている。


バレットジャーナルだったものがいつの間にか3行日記になっているが、9ヶ月ほど手帳を付けてきて、自分が使いやすいように工夫してカスタマイズすれば、辞めなくても続けることができることを知った。
実は今まで、何度となく日記に挑戦しては三日坊主で辞めるのを経験している。
私には継続する力がないのだと悲観していたが、要はやり方なんだと思った。
今までの日記はまるまる1ページ埋めなくてはいけないという強迫観念にも似たプレッシャーを感じていたので、次第に苦行になっていった。
それがたった3行になったのだ。3行くらいなら5分もかからず記入ができる。

続かないと悩んでいる人は、もしかしたらやり方が自分にあっていないのかもしれない。
28歳にしてこんな学びを得た。

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