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好きな人と食べるご飯はおいしい

私は一人遊びが好きだ。
趣味のエレクトーンも、イラスト作成も、文章執筆も、誰かがそばにいるとそわそわして落ち着かない。
元気があればエッセイや小説を読むし、ツイッターでかわいい動物の写真や動画を見るのも好きだ。
最近You Tubeは岡田斗司夫さんと声真似アモアスにハマっている。
夫が不在のときは、アマプラでこっそりBL映画を見たりもしている。
なぜかたまに、夫も一緒になってBL映画を見ている。
(「君の名前で僕を呼んで」も「永遠に僕のもの」も「Summer of 85」もめちゃくちゃ良かった。海外の美少年&80~90'sの雰囲気が好きなので、おすすめがあったら教えてください)

パソコンとスマホと液タブがあればどれだけでも時間がつぶせるのが私の強みだが、一人遊びに熱中しすぎてしばしば甘えたくてしかたない夫を拗ねさせてしまうのがいつもの私達のパターンだった。

昨日夫は、友人たちとバーベキューだと昼過ぎに家を出た。
夕方まで色々と準備をしなきゃいけないと言っていたので、19時頃には帰ってくるだろうと、GW初日に一人放り出された私は、お散歩がてら前から気になっていたスーパーに行くことにした。

スーパーの近くにはブックオフがあり、読んでみたかった小説(石田衣良さんの「逝年」)とポルノグラフィティのライブDVDがあったので、ホクホクしながらお会計をした。
スーパーはなんちゃないチェーン店で、しかし、高級住宅街っぽい街にあるせいか、なんだか高級そうな雰囲気が漂っていた。
食品を買う予定がなかったので、スーパーの中にある100均とドラッグストアでお買い物をして家路についた。

家についたのは17時過ぎだったので、そのままバタバタと自分の晩御飯の準備をして、一人で食卓について、ライブDVDを見ながらご飯を食べた。

適当な野菜を素揚げして、酢とめんつゆを1:1で割った漬け汁につけるだけのツイバズ簡単メニューだ。
数年前、美味しいアイスティーの淹れ方をツイッターで見かけてから、こういうものは簡単だが美味しいのだ、と信じて生きてきた。
もちろん美味しかった。

しかし、久しぶりに一人で夜ご飯を食べたためか、自分で作ったものを自分で消費しているためか、なんだかすごく虚しくて寂しくなった。
実家にいた頃は体調が優れなかったり、テレビの音で気持ち悪くなったりして、よく私だけ素うどんを別メニューで作ってもらったり、自主的に自室に引きこもって食べたりしていたのに、不思議な感覚だった。

早々に食事を切り上げて、気晴らしに絵を描き始めたが、違和感は拭えなかった。

22時ごろ、ほろ酔いの夫が帰ってきた。
話を聞くと、本来の集合時間は19時だったそうで、夫ともう一人か二人は主催から早めに呼ばれたのだとちょっと苛立っていた。

私も夫が帰ってきた頃には寂しさとか虚しさとかが頂点に達していて、大人げないと思いながらも泣いてしまった。

一人で食べるご飯はとても味気なかったと訴えると、夫は「明日のお昼ごはんは俺が作るから一緒に食べようね」と言ってくれた。

今日も夫は昼から友人とTRPGをしに出かけている。
帰ってくるのは20時~22時くらいだろうか。
また一人でもそもそとご飯を食べなければいけないのかと思うと気分は乗らないが、以前夫が、私が家にいると考えるだけでちょっと嬉しくて安心すると言ってた意味がなんとなくわかった気がする。

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