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未来なんて誰にも見えない

何だか整理もせずに文章を書きたくなったから、noteを使って発散してみる。
駄文になる気しかしないけど、そういうのもたまには良いじゃないか。
noteは便利だ。
ここではブランディングもマーケティングも考えてなくて良い。
「運用方法」としては失敗なのかもしれないが、好きなものを好きな様に書けるという意味で、僕にとっては正解なのかもしれない。
書きたいものを書いてみるよ。前置きはこのくらいにしておいて。

名称未設定のデザイン (5)

「今の時期に結婚式を挙げる人は可愛そうだな」

それは3月の上旬、コロナウイルスの影響で結婚式場はカオス状態になっているとのニュースが流れていた。

・キャンセルして欲しくない結婚式場
・キャンセル料は払いたくないので開催したい新郎新婦
・新型ウイルスが怖くて参加したくない列席者

それぞれの私情や思惑が絡まり、目も当てられないほど悲惨な状況になっているのだと。
みんなハッピーなはずの結婚式が、みんながハッピーじゃなくなる結婚式へ。

「今の時期に結婚式を挙げる人は可愛そうだな…」

ニュースを見て漏らした一言だった。
そして、(俺らの結婚式は5月中旬だから大丈夫かな・・・)
悪気もなくそう思っていた。

名称未設定のデザイン (7)

5月17日、結婚式当日

雲一つない青々とした空。
空気が澄んで清々しい陽気。
前日までの大雨が嘘の様に快晴で、誰もが認める結婚式日和。

その日、僕らの結婚式は催されなかった。

「カオス結婚式」のニュースが報道されていた3月より、世の中の状況は酷くなっていた。
日本全国で緊急事態宣言が出され、結婚式はおろか、外出すら出来ない状況が続いた。

未来なんて誰にも分からない。

2月にクルーズ船でコロナウイルスが蔓延した時、誰がこの状況を予想しただろう?
少なくとも僕は”他人事”だった。
・中国は大変だなぁ
・クルーズ船の人は不運だなぁ
と。
多くの人も同じ様な意見だったんじゃないだろうか。

あの時の「他人事」が、あっという間に「自分事」になった。

やっぱり、未来なんて誰にも分からないんだ。

名称未設定のデザイン (3)


古より言い伝えられているこんな言葉がある

「結婚式って想像しているより大変だよ」

20代の頃、結婚式を挙げた友人や先輩からその言葉を聞くたびに
「じゃあなんでやるんだよ」って心の中で思っていた。

まぁ多分、
「大変だからやりたくない」というよりも「やりたいものが、いざやってみたら大変だった」という話なんだろうけど。

僕個人としては、自分の両親、奥さんと奥さんのご両親・ご親族の事を考えたら、結婚式は”やってあげたい”という想いだった。

ただ奥さんが、
「大変だからやりたくない」と言えば、「そうだよねぇ、大変だからやめようか」と言うし、
「どうしてもやりたい」と言えば、「うん、やっぱりやったほうが良いよ」と言う。

いかにもズルい生き方だが、仕方ない。僕はそういう人間なのだ。

結果的に、
・「結婚式をやろう」となり
・色々と会場の候補を見て回り
・会場が決まり
・プランナーが決まり
・決めなきゃいけない内容がどんどんと与えられる

「こりゃ確かに大変だ」
と思ったが、それでも楽しそうに色々決めていく奥さんを見て、微笑ましくもあったり。

最終の打ち合わせが迫った4月の上旬。
志村けんがコロナウイルスで亡くなり、日本が遂に「ヤバイ」と危機感を持ち始めた。
当然、東京へは”行くべきではない”と言うよりも”行ってはいけない”と言うレベルにまでなっていた。

結婚式のリスケを考え始めたのはこの頃。
僕らの為に、スケジュールを空けてくれている参列者の事も考えると、早く答えを出さなければならない。

「延期しよう」
話し合ってそう決めた。答えを出すのに、時間はそれほどかからなかった。

ただ、悲しい表情のパンダのスタンプと一緒に
「楽しみにしてたのに・・」
と一言、奥さんからLINEが送られて来た時は、何とも言えない気持ちになった。

名称未設定のデザイン (4)

結婚式の為に、8kgも痩せた奥さん。
僕と違ってデブな訳じゃない。8kgも痩せるほどの体型ではない。
それでも「沢山の人に可愛い姿を見てもらいたい」と言う想いでダイエットを頑張っていた。

そりゃ、楽しみにしていたよね。
家族も友達も楽しみにしていたよ。
どこにもぶつけようがないけどさ。

未来は誰にだって分からない。そして平等だ。

僕らと同じ境遇の人はいる。
友人だって前撮りをリスケして、夏の挙式も未定だと言っていた。

だから決めたんだよね。
「やりたい事はすぐにやろう」って。

どうせ迷っていても、誰にも未来は分からない。
「やったほうが良いよ」と言う人もいれば
「やらないほうが絶対良い」って人もいる。

どれも、僕らの事を想ってくれる無責任な言葉なんだ。

だから正解なんてない。
自分がやりたい時に、やりたいと思ったタイミングで、やりたい事をやる。
それが一番かなって。

それは仕事もプライベートも。

大きな天災があると、人の価値観って大きく変わると思う。
自分の考え方も、コロナ禍で少しづつ変化しているのかもね。

僕らの結婚式は8月に延期した。
それも分からない。
だって、未来は誰にも分からないから。

名称未設定のデザイン (6)

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結婚式のリスケに対応してくれた会場の皆さん
プランナーさん
僕らの為に予定を空けてくれていた友人・先輩・後輩・親族の皆さん

温かい言葉で「いつでも行くよ」「大変だけど頑張って」との言葉を頂戴し、胸がはち切れそうでした。
自粛のせいで、お腹もはち切れそうなくらい太りましたが、何とかタキシードが入るくらいにしたいなぁと。

何が言いたいかって?

「痩せたい。」

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