同人小説 表紙デザインの話 -自作編-
こちらの記事では、同人小説について記載しております。具体的な本の内容には触れておりませんが、記事内にカップリングの表記などがあるため、ご理解のある方のみ閲覧いただければ幸いです。
※デザインの話と書いておりますが、私は初心者です!そのつもりでお読みください。
はじめに
私のnoteに遊びに来てくださってありがとうございます!
前回は今まで作った同人小説の装丁を纏めたんですが、今回は表紙デザインの話をしたいと思います。
複雑な文字デザインなんかできん!イラストも描けん!な素人ですので、そういう方の味方になって、作る時の参考になれば嬉しいです!
……と書きながら、ほとんどただの感想となっております。またこの記事は備忘録的な役割も担っておりますので、長文・駄文となると思います。ご容赦ください。
作業環境・使用ツールについて
私は普段、小説の原稿も表紙の作成もPCで行っています。Surface Laptop 3です。ピンクの可愛いやつ。(買ったのは数年前なので、最新モデルではないかな?)
実はSurfaceにした一番の理由は、会社貸与のPCもSurfaceだから(笑)。会社では外出も多いのでタブレット使用もできるキーボード取り外し型のやつなんですが、創作は基本家でしかしないので一体型にしました。特に不便は今のところないです。あんまり使ってないけど、一応画面タッチも可能。
次に私が普段使っているツールについて簡単に。
私は「MediBang Paint Pro」、所謂「メディバン」と呼ばれるものを使用しています。PhotoshopとかIllustratorとかCanvaとかいろいろ聞くのはあるんですが、私はいろいろ調べた結果メディバンを選びました。
こういう作業はあまり得意なタイプではないですが、何とかなってます。私のデザイン力とPC操作能力のバランスがいいのかも(笑)
では、ここから本題に…!
四季折々
こちらは短編集で、一年を通していろんな季節を彼と過ごす、みたいな夢小説でした。表紙は悩んだんですが、花が無難か、という理由でこちらに決定。ちなみにこちらの素材はBoothで購入しました。
こちらのショップは姉妹サイトもあって、「陽だまりと愛」の時に表紙をお願いした星屑屋様の系列?のようです。素敵な素材沢山で、他の素材も購入させていただいております~^^
表紙1は購入素材そのままに、表紙4は表紙1と色味を合わせながら、端に少し曲線のニュアンスを入れました。
ニュアンスで入れた色は表紙1の中央辺りにある色味をスポイトで取ってトーンを合わせたので、全体的に統一感が出たかなと思います。
使う色に困った時は、スポイトでポイントとなる色を取って同じ色味を試してみることが多いかもしれないです。
文字の入れ方とかはよく分からないまま、シンプルすぎると寂しいかもと思い下線を引くことで誤魔化しています(笑)
名前が短いので大人しくできる反面、寂しくなりすぎるんですよね…
正直RBGとCMYKの仕様の違いとかは(いまだに)よく分かっていないので、手元に届いたのを見た時「思ってた色味とは違うな~」て感じでした。(恐らく私が変にいじったのが悪いです…Boothの販売サイトの色味が実物に近かったです)
1+2
こちらも短編集ですが、初のカップリングものでした。原作はとにかく青春!という感じなので、とにかく爽やかに仕上げたかった…!
私はお花も好きですが今回のような水彩系も大好きなのと、はっきりモチーフを置かなくてもそれっぽくなるので結構多用しています。
今回使用した素材はてんぱるさんで購入しました。てんぱるさん、とにかく出している素材の量が半端ないので、きっと刺さるものがあるはず。(テクスチャ系、イラスト系、表紙テンプレートなど幅が広い!)
最初、水彩テクスチャは一つしか使っていなかったんですが、それだと青すぎるなあと思いまして。真ん中?下?あたりにもやもやッともう一つ素材を追加しました。その際のポイントとしては真っ白にしなかったこと、かな?真っ白だと浮きすぎてしまったので、少しピンク味を加えることで真っ白より馴染んだんじゃないかな~って思ってます。
真っ白とか真っ黒って、シンプルなようだけど周りから浮いてしまうこともあるので、少し色味を入れてあげることで見た時の印象は纏まるかなぁと思います!
ただ今見ると、もう少しもやもやの透明度を上げてもよかったかな~って思います。(なんか…のぺっとしてる気がする……)
後は金箔素材を入れることで表紙にアクセントが加わり、水彩素材二つをより違和感なく馴染ませることができたのではと思っています。
高校生の爽やかさ、あの頃にしかない眩しさや輝きが加わった気がしています。(自画自賛、大事です。笑)
小説自体は原作軸だけでなく大人軸も書いているので、どちらかというと原作を意識したデザインになっていますね…
追憶
やってきました。私的に結構悩んだ一作です。
私は普段ハピエンが多いですし、前述しましたが水彩とかお花とか明るめなトーンを好むので明るい表紙は多いんです。
ただ今回は内容がダークなことから、思いっ切り暗くしてやろう、と思い作成しました。ちなみに、背景は完全な真っ黒ではなく少しだけグレーにしています。あまり分からないですが(笑)
使用した素材は「1+2」の時と同じてんぱるさんのものです!テクスチャ素材も金箔素材も50種類くらいあるから、マジで選ぶ方が大変(笑)
そして表紙作りに熱が入り難航(笑)。時々売り子を手伝ってくれるパン粉(@347pnk)に作った表紙案を見てもらって、率直な意見をもらうことにしました。
以下はこれに対してパン粉より貰った返信の一部抜粋です。
死ネタで最初から死が出てくるんなら、最初は追悼式みたいなイメージなんかなって思っててより黒系の背景が良さそうだなって思った。
でさらに、「Aを光のように思っている」を私は尊敬・愛よりも崇拝に近いのかなと受け取ったのよ
で、崇拝の対象って本人からしたら神だけど、側から見たら神ではないってよくあるなと思ったし 崇拝してるのがいいも悪いもあるなって思っているのよね そういう意味で 光と思っている感情 をグレーで表現するのはありだなって思った
実際にはこの倍くらいの感想をもらいました。拙い説明からめちゃくちゃ読み取って解釈してくれたのが嬉しすぎて…あとは背中を押された感じがしたのでそのまま一番上のものに決定。実物を見て、大正解だと思いましたね…パン粉、あの時はサンキュー。
今回使わなかった案は手を加えてどこかで使えたら、とも思っていますが、今のところ出番はないです(笑)
あと、この時は文字にも手を加えていますね。メディバンだと、文字を画像化して不要なところを消しゴムで消せばいけます。作字はできないですが、これくらいならできそう!と思いやってみました。
あと、グレーテクスチャの色味を表紙1と4で意図的に変えました。イメージとしては、表紙1は攻めの視点で表紙4は受けの視点としています。攻め側は割とずっと絶望で話が進み、物語の後も絶望のままなんですが、受け側には最後少し救いというか光があるので、気持ち明るめにしました。
この恋心が消せたなら
最初はトレぺカバーを付けるつもりだったんです。本体表紙には普通にタイトル書いて、トレぺカバーに消し跡?をつけるようにするつもりでした。
諦めた理由は、二つ。一つ目はカバー付きを作ったことがなかったので,
入稿が不安だったこと。二つ目は締め切り的に余裕がなかったことです(笑)。でも文字を消す表現は入れたかったので、このような感じになりました。消し方も無機質的に消すというよりは、手書きで雑に消す感じがよかったので、消し跡はPCの画面タッチで手書きしています。
普通のカバー付きだったら、カバーのタイトルからは「恋心」の文字を消して、本体表紙は完全体のタイトルを書く、とかでもよかったかも。
テクスチャ素材、金箔素材はいつもの如くてんぱるさんのもの。鉛筆とメモ帳は、無料のイラスト配布サイトでお借りしました。
今は無料でイラストを公開・使用可としているサイトも多いので、そこでイラストを探すのもありかと思います!ただ使用前に利用規約は要チェックですね。アダルトコンテンツには使用禁止、というサイトもありますので…
テクスチャ素材は、初めてはっきりとしたグラデーションをつけてみました。いつもグラデーションにする時は不快にならないか不安なので同色に纏めるんですが、今回はキャラのイメージカラーを使用。意外と綺麗に纏まって安心しました!
オタク、イメージカラーとか大好きだと思うので(偏見)、困った時は入れてみるのも一つの手ですね^^
ちなみにグラデーションについて言うと、(メディバンだとやり方は分からないんですが、)Aの色とBの色の2色だけでグラデにするより、中間にAとBの中間色を入れるだけでより綺麗に纏まります。創作以外でも、会社のパワポやExcel資料でも使えるので、知らなかった人はぜひお試しあれ。
無配:できそこないの捩花
こちらは一作目を出した際に、無配として頒布したものです。8ページとか、かな?(ちなみにpixivで読めますので、しれっと載せておきます笑)
#呪術廻戦 #夢小説 できそこないの捩花 - 紺の小説 - pixiv
表紙は四季折々の時に使用した0230design様の姉妹サイトのものです。恐らくこちらがメインかな?
恐らく単体で表紙に使うものだと思うんですが、タイトル枠のないものは表紙4でも使えるなあと思い、このような感じになりました。
このデザインが初めて作った表紙なんですが、どうにかいい感じにしたくてとにかくいろんなサイトを見ていました。
Inky Design様の下記サイトには今もお世話になっております。己の引き出しの少なさを痛感しますね…
何もわかってない癖に手を加えたい気持ちだけはいっちょ前、ということで、タイトル文字に滲みを加えてみました。今見ると、涙で滲んだ感じが出ていていいなあと思いますね。これどうやったんだろ~(笑)
思い出せたらまた今度どこかで使いたいです(笑)
最後に
こうして見てみると、短編は基本自分で作ってますね。特にそういう決まりにしているわけではないのですが…
表紙デザインってほんと難しいですよね。「背幅の調整むずすぎ!」とか「RBGとCMYKて何が違うん!?」とか、最初はそんな感じでした。ていうか、今もそんな分かってないし大雑把ですが(笑)
正直細かい技術的なことにはお答えできませんし、人の表紙を作るなんてもっての他ですが、こんなんでいいんだ~って皆さんの表紙作りへのハードルが少しでも下がったら嬉しいです^^
では、そんなこんなで、最後まで読んでくださってありがとうございました!
またどこかでお会いしましょう。オーヴォワール。
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