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博物館をめぐる旅 6days (その3 旅1日目)

その1、その2はこちら。

いよいよ出発。

初日は都内の自宅を出発して糸魚川まで移動するだけ。
ただ、これが普通列車の旅だと、7時間以上の行程となる。

ちなみに北陸新幹線だと、東京駅から糸魚川駅まで2時間ちょっとで着く。時間だけは売るほどある半ニートの自分でなければ、新幹線移動が合理的なのだろう。
だけど、そんな種類の合理性を優先するタイプならそもそも半ニートなんていう生活を送らないので、僕は僕なりの合理性で、やたらたくさんの路線を乗り換えながら、ゴトゴトと低速での移動をするのである。

まずは都内からJR高崎線で高崎まで。
そこでJR上越線に乗り換えて水上へ。

高崎から水上までの車窓からの風景は、谷川岳登山によく来ていたので見慣れた風景だ。

水上で30分の乗り継ぎの時間を経て、引き続き上越線で六日町まで。
国境の長いトンネルを抜けると、そこは雨だった。

その後、かつて存在していた加山キャプテンコースト湯沢というスキー場の近くを通過。

学生時代、スノーボードをしによく来ていたことを思い出し、それから30年近く経った今、こんな生活を送っていることに複雑な思いを抱く。

六日町で、いよいよ念願の北越急行ほくほく線に乗り換えて直江津まで。

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車両がめちゃくちゃラッピングされてて驚く。

社内はハロウィン仕様。

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直江津でえちごトキめき鉄道日本海ひすいライン(長くて覚えられない)に乗り換えて糸魚川へ。

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ちょうど中高生の帰宅時間とかぶってしまったようで、社内はぎゅうぎゅう詰めの密状態。
都内の満員電車を避けて生きている半ニートにとっては、とても久しぶりの混み具合だ。

結局、糸魚川までの約40分間は座席に座れず、立ちっぱなしだった。

16:55、定刻通り糸魚川駅に到着。

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日暮れ間近の曇り空は、すでにかなり暗くなっていた。

ちなみに、糸魚川駅のこちら側の出口は「日本海口」という名前。反対側が「アルプス口」。
まさに、日本海と北アルプスに挟まれたこの地域だからこその、雄大な名付けである。

ここで、いったんホテルにチェックインして荷物を降ろし、夕食に出かける。

糸魚川では、目当ての店があった。それは、そば処泉家。

ダーリンハニー吉川の『鉄道ひとり旅』の北陸編(初回放送は2015年9月)で立ち寄っていたお蕎麦屋さんだ。

実はこの放送後の2016年12月、糸魚川は大規模な火災にみまわれて、この泉家さんも焼けてしまったそうだ。それが昨年やっと再建を果たしたようで、新しくなった泉家さんに是非とも行ってみたいと。

お店に着いたときには、すっかり日も暮れていた。

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天ざると冷酒を注文すると、冷酒のアテに練り味噌が出てきた。なんでも、店主が2時間かけて練ったものだそうで、蕎麦の実と白ごまがあしらわれている。

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これが何とも冷酒に合う。ついでに白ごはんも欲しくなるが、そこは我慢する。(年のせいか、炭水化物を摂りすぎるとすぐ太る。)

天ざるが来るまでチビチビと日本酒を飲んでいたのだが、その間、他の客の注文の声が耳に入ってくる。なぜか他の客はことごとく蕎麦を頼まず、うどんだの天丼だのを注文しているようだ。

なぜ?!

一抹の不安を覚えながら待つこと10分。
天ざるの登場である。

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食べてみると、ちゃんと美味い。ほっとした。エビ天もぷりぷり。

やー、来て良かった。

こうして初日は終わった。

その4へつづく。)

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