空想世界詩 ‐英雄‐
ここでない場所。
今でない時代。
これは、異なる世界で語り継がれた物語を、詩という形で綴った作品です。
<白銀の騎士>
白銀の鎧が冷たく輝く
王国随一の守護騎士は
変幻自在の剣を振るい
百発百中の弓をつがえる
その武勇は敵を退け
国と民を守る盾となる
勇姿は語り継がれ
人々の心に勇気を与える
<慈しみの聖女>
柔らかな光は
慈愛の微笑み
憂いの陰りは
慈悲の心
神に愛された
美しき聖女は
奇跡の祈りを
天へと捧げる
優しい光が
万民を照らし
再び立ちあがる
勇気をもたらす
<流浪の賢者>
全てを見透す深淵の瞳
万物の理を知る
森羅万象の力を振るって
救済の手を差し伸べる
世界を放浪する叡知の賢者
国境を持たない雲の放浪者
知恵を振るい支援を施し
余すことなく人々を助ける
<大海の将>
鬼神の如き軍略と
義に厚き人望
海千の将をまとめる
統率の妙
采配の一振で
戦況を切り開き
同胞たちに
勇姿を示す
跳梁跋扈の海域を
統べる覇者の素養
<鋼の王>
大地と生きる鋼の王
鉄と炎を巧みに操る
打たれた武器は竜鱗を穿ち
編まれた防具が竜爪を弾く
伝説を生み出す至高の御業は
たどり着くことなき神の領域
振るいし鎚が
凱歌の韻律を奏でる
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