誰にとっての「そんなこと」なの
「そんなことしてるから」とか
「そんなことしてないでさ!」とか
言われたこと、ありますよね。
ていうか、わたしも言ってる。子供たちに超言ってる。
当たり前のように言ってた。
さっきね、ふと思ったんですよ。
いろいろ思い出して
子供の頃からずっと、彫金に興味があって
それってこれを見てからなんですけど
ものすごく鮮やかに今でも心の中に刻み込まれているほど、印象に残った、展覧会
小学生か中学生の頃に地元のデパートの美術館で見たのだったと思われます。
こういうやつの現物を見ることができたのです。
拍動するルビーでできた心臓とかも。
もうね、こういうものを作るにはどうしたらいいのか、どうなればいいのか
めっちゃ考えて、どういうものが作りたいのか絵に描いたりして
ものすごく夢中になった記憶が、あります(まだ図録保管してるし)
でもね、
このことを思い出すと、いつも一緒に出てきてしまう邪魔すぎる記憶、がある。
母親に「そんなこと」って、切り捨てられた記憶。
そんなことできるわけないじゃん、そんなことよりも勉強しなさい、彫金は自分もやろうと思ったけどめちゃめちゃお金取られるからやるもんじゃない、お金儲けのためにやることだから関わるな、そんなことやっても何にもならない……
虫のいどころが悪かったのか執拗に否定された、その記憶があの展覧会の記憶にこびりついて染み付いてしまったかのように、毎回毎回思い出されてしまっているのです。
でもね
今日、なんか知らんけど、突然思い至ったんだよね
それって、誰にとっての「そんなこと」なの?って
それ、母にとっての「そんなこと」なだけでわたしにとってはそうじゃないじゃん、って
めっちゃ突然に開眼した。
わたしにとってそんなこと、じゃないのにそんなこと、っていうのを押し付けられたからタイトなジーンズにねじ込めないお腹というやましい脂のように痛いよ痛いよって悲鳴をずっと上げる羽目になってるんだ、って(我ながらなんだその喩え)
わたしが、無理してそのジーンズはいたんだ、って。
無理矢理タイトな袋に入れたら美味しいマフィントップだって崩れちゃう
ラブハンドルとか可愛く言っても、肉は肉だし自分だもん
きっとどっかでこれはみっともない贅肉なんだって、恥じてたり、した
あっちゃいけないもの、なんだって自分の気持ちを飲み込んでそう受け入れて
ああ、きっと人生に
今までのわたしの選択にはこういう痛みがいっぱいあるんだろうな
間違ってきちゃったな、って
ちょっと涙出そうなぐらいの衝撃に襲われた、のでした。
気づいたのはいいけど
直面するの、怖いなぁ!!!
これ以上、やりたいことも焦りも増やしたくないんだけどなぁ!!!
だとしても
自分をこれ以上無駄遣いしたくは、ないのです
いちばんわたしを理解して大切にできるのは、わたしなのですから
本棚の奥から、図録を引っ張り出してゆっくり眺めてみることにします
そうしたらわたしの心臓も「王家の心臓」のようにグロテスクに生々しくは駆動できるようになるのかな
すっごい高い!↑
これとは違うはずだけど、どっかに写真集もあったはずだから掘っくり返してみてみることにします
こちらで紹介してくれてますね
いつかは、美術館も行きたいな
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今かかってた曲がちょうどこれですごすぎました
悪意をベースに世の中を渡って行きたくはないから、そこにわたしはたたないけれど。
サポートいただけたらムスメズに美味しいもの食べさせるか、わたしがドトります。 小躍りしながら。