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曖昧さこそプロレス?

現在新日本プロレスには最高位が三本存在しています。
この曖昧さ、どう受け止めれば良いのだろうか。

ベルトの価値とは?

新日本プロレスの最高位はIWGP世界ヘビー級王座です。
しかし、今年新設されたこのベルトには、そこに至るまで紆余曲折があった。
他団体の出身の飯伏幸太が当時の最高位であるIWGPヘビー級王座とIWGPインターコンチネンタル王座を同時に戴冠し、そこからこの二つのベルトの統一という方向に話が進んだのです。
この統一案に関し、ファンの議論は凄まじかった。
「統一?ベルトの価値をなんだと思ってる?」
「先人の歴史を消し去るのか?」
「絶対に統一は反対」
矢面に立った飯伏選手は精神的に不安定な一面も垣間見せ、まさに泥沼状態。
しかし、ベルトはあっさり統一されてしまいました。

戦いによって高まった価値

散々罵詈雑言を受けた統一ベルト、IWGP世界ヘビー級王座は、その戦いによってみるみる価値を上げていきました。
飯伏選手や新日本プロレスを罵倒していたことが何もなかったように、ファンの意識も変わって行きました。
ここまでは良いでしょう。
しかしここからが問題です。

不自然なベルト分裂・ベルト復活

現在のIWGP世界ヘビー級王者は鷹木信悟。
しかし、アメリカにいるウィル・オスプレイもIWGP世界ヘビー級王座を所持している始末。
要するに日米にIWGP世界ヘビー級王座が二本あるのです。
しかも、先日G1を制したオカダカズチカはG1を制して得れる東京ドームのメインイベントの権利証ではなく、統一されたはずのIWGPヘビー級王座を復活させてしまいました。
団体内に最高位のベルトが三本。
散々ベルトの価値をファンに問いかけながら、この曖昧さ。
一体この曖昧さの影には何があるのでしょうか?

選手流出を止めるため?

最高位が増えれば、それだけタイトルマッチの試合は増える。
よって様々なレスラーにチャンスが増えるのです。
個人的な解釈ですが、これだけベルトが増えるとマネージメントの部分も気になるところ。
「IWGPに挑戦」という「栄光」を選手に与えることによって、選手の流出を食い止める策でもあるのでしょうか?
なぜこんなにも曖昧になってしまってるのか。
団体設立50周年を来年に控え、新日本プロレスはこの曖昧さをどう料理してくれるのか注目です。

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