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バイエルン・ミュンヘンの希望        ~Paul Wanner~


みなさんこんにちは。
今回は、私の愛するクラブであるFCバイエルン・ミュンヘンの若手選手であるPaul Wanner(パウル・ヴァナー)について皆さんに紹介していきたいと思い書き始めました。将来ドイツの絶対王者の象徴ともなりうる存在を少しでも多くの方に知っていただけたら幸いです。

  • プロフィール

ヴァナーはFCバイエルン・ミュンヘン所属の18歳。ドイツとオーストリアの国籍を持ち現在はドイツのU20代表に選出されている。身長は185cmと恵まれた体躯で左利き。ポジションはトップ下などの攻撃的なミッドフィルダーで両サイドのウイングなどでもプレーできる。

  • 成り立ち

パウル・ヴァナーは2005年12月23日にドイツのバーデン=ブュルテンベルク州、州都はシュトゥットガルトでドイツの南西部に位置する。その州のテュービンゲン行政管区に属するラーベンスブルク群。その中で同郡内の人口4000人弱というような小さなコミュニティで若き才能は誕生した。父親のクラウス・ヴァナーは1993/94シーズン、SCアウストリア・ルステナウ(オーストリア2部)というチームを牽引したキャプテンのドイツ人のサッカー選手を父に持ち、母親はオーストリア人のためドイツとオーストリアの二重国籍を持っている。ちなみにそのため現在はドイツ代表、オーストリア代表の二つからラブコールを受けており、U代表ではドイツを選択しているもののオーストリア代表監督であるラングニック氏からは大きな注目を受けており招待彼がどちらの国を代表して国際舞台に立つかは注目である。

  • 地元クラブからバイエルン・ミュンヘンへ

ヴァナーのサッカー選手としてのスタートは地元のSVアムツェルに入団し自身のクラブキャリアをスタートさせた。自身の通っていたアムツェル小学校で、2015年度のバーデン=ブュルテンベルク州の小学生3~4年生を対象とした大会では父のクラウスを指導者として5位の成績を収める。2016年にはチームキャプテンとしてゴールやチャンスを量産し1300校が出場する同大会で初の栄冠を手にするなど幼少期からその才能を遺憾なく発揮していた。SVアムツェルのU11のカテゴリーを経てブァナーはより大きなクラブSVラーベンスブルクに加入する。当時のチームのSD(スポーツダイレクター)であるグリューンシュナーベル氏いわく「彼は信じられないほど速く、素晴らしいテクニックを持ち、良い性格を持った少年だ。」と語っている。その才能は12歳でU15のリーグで飛び級で活躍するほどの才能だった。SVラーベンスブルクではSVフライブルクと育成部門を提携しているためフライブルクのユースでプレーする機会を与えられていた。そのためバイエルン・ミュンヘン、ホッフェンハイム、アウクスブルク、シュツットガルトなどの1部リーグのクラブからも強い関心を集められていた。そして2018年夏FCバイエルン・ミュンヘンへと活躍の舞台を移した。

  • FCバイエルン・ミュンヘンユース

マルクティルマンと交代しデビューを飾る

ヴァナーは16歳15日でのブンデスリーガデビューを飾っており、現在でもユスファムココの次に若い最年少記録と輝かしい記録を持つ。幼少期から見せてきた自身の才能はバイエルンミュンヘンという大きなクラブのユースに移しても証明したのだ。バイエルンのユースにクラブを移した2018年からはU14/15でプレー。現在セリエAフロジノーネにローン移籍したアリヨン・イブラヒモヴィッチらとプレーし、クラブを移した後も素早い順応を見せた。翌年(2019/20)、カテゴリーをU16へと移してプレーするもその年は日本でも大きな影響を与えたCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響もありシーズンは終了。不完全燃焼なシーズンとなった。2020/21シーズン同じカテゴリーのU16でプレーする。翌年、彼にとって人生の大きな転換期が訪れる。ユース世代で大きな注目を浴びていたヴァナーは2021/22シーズンよりU19へと昇格されることになる。当時U19の新監督としてダニー・ガルムが就任され開幕説であるSCフライブルクでデビューを飾ると、9試合で2ゴール2アシストを記録。UEFAユースリーグでは苦戦を伴いグループステージ敗退となるも初めてのU19の舞台でも大きな活躍を見せ一目置かれる存在となった。そんな中当時FCバイエルン・ミュンヘンのトップチームの監督を務めていたユリアンナーゲルスマンの目に留まることになる。当時のトップチームの状況は新型コロナウイルスやアフリカネイションズカップなどの影響で選手に不足が出ていた中でナーゲルスマンはユース選手を招集その中にはヴァナーの存在もあった。2022年1月8日、第18節ボルシア・メンヒェングラートバッハ戦にてトップチームの公式戦に帯同した。出場することはないと思われていた中後半75分からトップチームデビューを果たした。離脱者が多く、交代の選択しがなかった中とはいえナーゲルスマンは16歳の選手をピッチにあげた。サイドの攻撃的なポジションに入り何度か見せ場を作ったことには当時の私も大きな衝撃を受けた。そこから現在トップチームに定着するまではいかず2023/24シーズンにSVエルフェアスベルクにレンタル移籍を行い高いレベルでの出場機会を求めた。

  • ブンデスリーガ2部での武者修行

svエルフェアスブルクとの契約

レンタル移籍というのはそのクラブで出場機会を得られない選手が出場機会を求めてたクラブへ決まったシーズンの移籍を行うものだ。環境を変え試合に出場することで大きく成長することを見越して行うものだが実際レンタル移籍を行った選手が必ずしも成長、成功を収めるわけではない。レンタル先で結果を残せず、何年もレンタル移籍を繰り返し移籍をするというケースは決して少なくない。二部リーグへと移籍をすると決まったときには期待半面そのまま違うチームへといなくなるのではないかと不安も抱えた。しかし、ヴァナーのレンタル移籍は大きな成功となった。28試合に出場し6ゴール4アシストという活躍を見せた。私のヴァナーに対するイメージとして巧みな技術をもち、頭の良さを生かしたポジション取りができ、多彩なパスも出せるが線の細さからか年齢も相まってかまだまだ当たり負けする、球際で勝ちきれないというような印象を持っていた。この武者修行を通して大きな成長の一つとして球際で負けない、ボールを失わない、力強い推進力のあるプレーを1部リーグよりもフィジカル的だといわれている魔境ブンデス2部リーグで披露したのだ。

  • これからの去就

SVエスフェアスベルクへのレンタル移籍を通して大きな活躍をみせたヴァナーは2024/25シーズンの去就はどうなるのだろうか。FCバイエルン・ミュンヘンとしてはもう一年のドライローンに出したいと考えている。そこで今回はより高いレベルの1部リーグでの経験を積ませたいと考えているようだ。そこで強い興味を持っているのがPSV(オランダ)やブレーメン、ボルシア・メンヒェングラートバッハ、ハイデンハイムなどがあげられている。

  • 最後に

今回はFCバイエルン・ミュンヘンが誇るPaul Wannerについて紹介させていただきました。
いつの日かバイエルン・ミュンヘンの赤いユニフォームを着て活躍を見せる彼の姿を期待しています。
今回は初めてこのようなものを書かせていただきましたが、最後まで見てくれていたかたがいらっしゃったら大変うれしく思います。
大変長い間お付き合いいただきありがとうございました!!


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