リモートワークと出社の狭間で揺れる一人のサラリーマン

Stay Home. 家にいろ。

twitterではこういったハッシュタグがトレンドになり、外に出るのを我慢してみんなでこの苦難を乗り越えようという、ポジティブな書き込みにあふれている。

首都圏ではじわじわと感染者の数も増えてきていて、指定の感染者専用の病院については病床数が足りなくなってきているとの報道もある。

今後、指数関数的に伸び上がってくる。
今はただその勾配が低い、坂道の始まりに位置しているだけだ。

だからこそ一人一人が意識をもち、自らが感染拡大者にならないように外出をやめなくてはならいないのだ。

・・・

ってそんなことは私だって分かってる。

皆さんから見たら、いや誰から見たって、混雑した電車に乗って会社に向かう我々サラリーマンには感染拡大者のレッテルを貼ってボコボコに批判すべき対象でしょうよ。

でもね、リモートワークをするとかボイコットするとかってそんなに簡単なことじゃあないのよ。

私だってネットでいろいろなお医者さんや有識者の発信を細かく情報収集してる。
動き回る点と止まっている点がピンボールのように弾かれ合いながら感染者が広がっていくシミュレーションだって見た。すげー怖いと思った。

うちの会社は、リモートワーク推奨を謳っているが、実際はリモートワーク可、くらいだ。コロナを理由にリモワに切り替えた人は周りでは聞いたことがない。

出社、自宅ワークどちらにしろ、会社から方針が出ている人、あなたはラッキーだ。実際には色々なステークホルダーとの事情があって、かといって出社してねとも言えず、何も方針を出せずにいる会社は結構あるんじゃないかな。

私は先週からリモートワークを始めたけど、上司へ申請するまでにはかなり悩んだ。

悩みの種はとにもかくにもまずは職場同僚の目。
仕方ないことだけど、コロナウイルスに関する温度感は人それぞれ。
人口に対しての比率としては大したことないとか、感染しても重症化しないから大丈夫だとか。

特に、サラリーマンってそういう人たちの集まりなのね。
Twitterの世界にいると信じられないと思うけど。

今日、都知事が酒盛りの自粛を強く訴えてたけど、いく奴は絶対いく。
そういう人たちと一緒に働く。これが会社というもの。
そして社会というもの。いろーんな人間がいる。

正直なところ言うと、明日以降急激に感染者がわっと増えて、楽観ムードをぶち壊してくれればよいのに、とちょっと思っちゃったりしている。

でも、このじわじわ増えていく感じがあと何日、何週間、何ヶ月続くか分からない今、無期限のリモートワークを申請するというのはやっぱり勇気がないとできないの。

また逆のタイプの同僚たちもいる。
つまり本当は怖いんだけど会社の指示もないし、仕方なく従来どおり出社し続ける人たち。こっちの方が悩みが深い。

なんでお前だけリモワなんだ。ずるいじゃねえか。

まあ心の中ではそう思うよね。俺だってそう思う。

ネット上には、力強い励ましの言葉がたくさんある。
自分の命、大切な人の命、守れるのは自分だけだ。

ただね、自分やその周りだけが助かっても良いのか。
会社はどうなる。派遣社員さんは?協力会社は?

そういった悩みの渦に一人で立ち向かわなければならない。
それがサラリーマンがリモートワークをするということだ。
ダンコたる決意が必要なんだ。

甘くはない。というか、ただただ面倒臭い。自分で考えると言うのは本当に面倒くさいのだ。ほんとに。
思考停止して会社に出て、早く方針出せよ〜って悪態つきながら仕事するのがずーっと楽。

でも、この面倒臭さから逃げるのは決してよくない。
あとで後悔する日が必ずくる。

そこのあなたは、これまで会社の言いなりだった私。
周りに流され自分の意見が言えなかった私。

理にかなっているのは我々だ。
考えて、まずは行動しよう。
課題を潰して地道に道を作っていこう。

以上!解散!!

もし最後まで読んでくれた稀有な方がいれば、感謝。

P.S.
上長命令により、今週私は職場に復帰します。

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