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アイラブユーの訳し方

「月が綺麗ですね」


かの夏目漱石大先生は ”I love you” をこう訳したのは有名な話

日本人は直球に愛を伝えることができないからこその奥ゆかしさを込めた意訳、だとかそうじゃないとか


そういうのあるよね
自分だけの愛の伝え方


愛を感じる行動、言葉
一般多数に伝わるのもあれば、自分だけにしか分からないやつとか


例えば、「すきです」
これはもう直球ですね
ど直球すぎてデュフデュフしちゃいますね


例えば「おかえりなさい」
家に帰ったら迎えてくれる誰かがいること
これを言ってくれる人がいること
おかえり、って言いたい相手がいること


意訳だから「愛」そのものとはかけ離れている言葉かもしれないけど

自分の中で特別な意味を持つ言葉があって、それを誰かに言うって

充分「愛してる」んじゃないですかね



なんで「月が綺麗」って訳したのかなってちょっと考えてみた
別にこれは月でも星でも虹でもなんでもよかったんじゃないかな

夜歩いてて、ぱって上を見たときに
満月が出てたら
それを伝えたくなる相手のことを
愛してるんじゃないかな
って、国語苦手な奴が考えてみました



答えなんてないけど、私は愛は
「感情を共有したい」
と言うことなんじゃないかなって思いました

月が綺麗だな、って言う感情を共有したり
綺麗に出てた虹の写真を送ったり
この前読んだ本をオススメしたり


「この人に私の感じたのと同じ感情を
感じて欲しい」

それが直球に「愛してる」でも素敵
でも「おすすめの本があるの」って言うのも素敵


よく考えたら「愛してる」も
「おすすめの本がある」もどっちも
自分が勝手に伝えたい事な気がする


「愛してる」
「そうなんだ、ありがとう」

「おすすめの本がある」
「そうなんだ、ありがとう」


どっちも受け取ってもらえるか、返してもらえるか、言ってみなきゃ分からないね

どうせなら
「私も愛してるよ」
「私もおすすめの本があるんだ」
って言ってほしいな



愛って、もちろん恋愛だけじゃないです
家族とか友達とか猫とか

日本ではあんまりお互いに「愛してるよー」
って言わないかもね
友達に言うことはもっと少ないかも


でも「大好きだよー」は言うんじゃないかな
それくらいの勢いで「愛してる」も伝えられたらいいのに

でもちょっとはずかしい

だからこその意訳なんですね、先生




私は「半分こしよう」って訳します

一人で一個食べるより、
一個を二人で食べたいです


足りなかったらもう一個買おう
そしてそれも半分こしよう

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