流していると流される。
子どもを相手にしていると、とかく時間があっという間に過ぎる。
といっても、「楽しすぎて」というわけではなく、「仕方なしに」対応しているときもある。(こんなこと言ったら、良い父親像は崩れるだろうが、仕方ない)。
パズルにしろ、積み木にしろ、外でひたすら走るにしろ、こちらが、がぷりよつで、ぶつかっていかなければ、子どもは満足しない。大人が手を抜いている様子は、子どもから見れば、すぐに分かるようである。
大人同士なら、どれだけ会話を流そうが、「今の間合いで分かってくれよ」と言えそうだが、子ども特に家族というと、そういうわけにもいかない。
遊ばれているのは、いつも大人のほうだ。
と言いながら、私は明日も流してそのまま流されるのだと思う。春は風が少し冷たい。
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