民法入門 民法とは?

民法は司法試験・司法書士試験・行政書士試験のみならず、公務員試験でも最重要科目の一つとされています。
そして、おそらくほとんどの人が最も難易度が難しい科目として認識しているはずです。


民法を制する者は試験を制する!
つまり、民法を制することができない人に司法試験・司法書士・行政書士の合格はあり得ません!
まずは、この原則を覚えてください。

民法はなぜ難しいのでしょうか?
まず、初めに六法にある民法の構成を見ていきましょう。
第1編.総則
第2編.物権
第3編.債権
第4編.親族
第5編.相続
このように民法は系統の異なる5編に1~1050条があります。
⇒条文数は全部で1121条あります

試験の攻略としては民法を次のようにチャプター分けをします。
1.総則 
2.物権 
3.担保物権 
4.債権総論 
5.債権各論 
6.婚姻・親子 
7.相続 


それではそれぞれのチャプターごとに重点的に学習するテーマを紹介します⇒これ以外にもテーマはありますが、まずはここにあげたものを勉強しましょう!
重要度はSS(毎年必ず出る)→S(ほぼ毎年出る)→A(たまに出る)→B(ほぼ出ない)としていますので参考にしてください。

1.総則  重要度A
この部分は民法全体にまたがるルールを規定している部分です。
〇学習テーマ
①制限行為能力者 A
②意思表示 S
③代理 A
④時効 A

2.物権 重要度A
民法には大きく分けて物権の世界と債権の世界があるという事を覚えてくださいここでは物権の世界を見ていきます⇒詳細な意味はまだ分からなくても大丈夫です
〇学習テーマ
①物権変動 S
②占有権 A
③相隣関係 B
④用益物権 B


3.担保物権 重要度S
この部分はお金を借りたときなど債権の担保を規定しいる部分です。
〇学習テーマ
①留置権 A
②先取特権 B
③質権 B
④抵当権 SS
⑤譲渡担保 A


4.債権総論 重要度SS
この部分は民法で最も大切であり、そして難解な部分でもあります。
気合を入れて勉強する部分です!
〇学習テーマ
①債務不履行 SS
②債権者代位権・詐害行為取消権 S
③連帯債務・保証債務 S
④債権譲渡 S
⑤債務の消滅 S
という5つのテーマがあります

5.債権各論 重要度S
このセクションは具体的にどのような契約があるのかその類型を見ていく部分です。
債権総論と同じでとても大切なので気合を入れて勉強する必要があります。
〇学習テーマ
①契約総論 SS
②売買・贈与契約 S
③賃貸借・消費貸借・使用貸借契約 S
④委任・請負契約 A
⑤事務管理 A
⑥不法利得 A
⑦不法行為 SS


6.婚姻・親子 重要度B
このセクションと次のセクションは家族法と呼ばれている部分で、司法書士試験以外ではあまり出題されません。
社会的常識として知っておくといい部分が多く勉強がしやすい分野です。
〇学習テーマ
①親族 B
②婚姻 A
③親子・養子 A

7.相続 重要度B
試験にはあまり出題されませんが、実務ではとても重要な部分です。
また、社会的常識として知っておくと役に立つ部分でもあります。
〇学習テーマ
①相続分 A
②遺言 A

試験的にはこのように民法を分類して学習するのがベストです。
まずはこの民法のロードマップをしっかり覚え、いざ、法律学習の第一歩を踏み出しましょう!!



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