またアイツだ
『またアイツだ』である。
東陽町の駅から不安になるぐらい歩いてやっと辿り着いた老舗大衆酒場「山城屋酒場」こんな陸の孤島にもアイツの痕跡が。
ハンチングを被り酒を求め肴を求めやって来る。全身黒ずくめで何処にでも現れる。大衆酒場と名の付く店には必ず現れる。もしかしたら、実体なんてものはなくて呑兵衛の妄想が作り上げた思念の集合体なのではないだろうか。でも間違いなくアイツは、ここでも異常なまでに醤油をつけて刺身を食べたのだろう。
後半のベロベロになって何を言っているのか分からくなってからが「酒場放浪記」の神髄だと思う。ナレーションがないと成り立たない番組そして毎週欠かさずチェックする番組。世界一「煮込み」を映像で流してる番組だろうな。
店の前で呂律が回らずに「いやぁ、今日も素敵な居酒屋に出会えました」とコメントし去っていく吉田類の後ろ姿が見えた気がした。
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