見出し画像

私は不妊症?②

ー夫の気持ちー

30歳の誕生日記念でレディースクリニックを訪れ、見事?子宮筋腫が見つかり、漢方での内服治療とともに、妊活もスタートすることになった私。

妊活の第一にして最大の関門が「夫の気持ちの確認および夫婦の気持ちのすり合わせ」である(と私は考える)。

夫は現状維持が座右の銘で、新しく何かを始めるのが嫌いなタイプだ。
しかも、他人から言われると尚更……
「そうか、じゃあ一緒に将来のことを考えてがんばっていこうね!」なんて
来来来世になっても言わないだろう。

仕事から帰宅した夫に、それとなく話し始めた(つもりだった)。
「今日さぁ、30歳になったし、自分の体を知っておこうと思ってレディースクリニックに行って来たのよ。」と、話し出した私は、もう「それとなく」の雰囲気ではなかった。

私は自分では見えていないが、親にいたずらを打ち明ける子どもみたいな顔をしていたと思う。
「私、生理痛めっちゃひどいやん?あれ、子宮筋腫って言って、子宮にコブが何個かあるせいなんだって。でも、今すぐどうこうっていうより、漢方薬を飲み続けて様子見ていくことになった。」と言った。

夫は、何を言い出すんだろうという顔をしていたが、「原因がわかったんなら、良かったやん。」と至っていつも通りに言った。

本題はここからだ。

「それでね、結婚してから数年経つけど、まだ子供いないから、年齢のこともあるし、妊活もはじめたほうがいいって言われて。」
おそるおそる妊活の話をした。
夫婦といえど他人、二人の将来について話すのにこんなに緊張するとは……

あまり反応のない夫を見て「どういうことかわかってないから、情報を与えないと…」と精神的負担をかけないようにしようと思ったのに、女性の排卵のメカニズムまで講義してしまった。

講義終了後、夫は黙っていたが、一言
「この日にしてくださいって言われるとプレッシャーになるし、萎える。」
と言い放った。

萎える……?

じゃあ、私は毎日体温測定してタイミングだ‼と思ったら、誘惑しろと?
お前は待ってるだけ?

夫の「萎える」発言に、一気にHPが0になった私は、「そうか、わかった。」と言い、そこで話は終わった。

その後も仲は良かったし、夫婦生活も普通にあった。
しかし、私の中では夫と私の妊活に対する温度差は東京渓谷くらい深いと感じており、夫に妊活の話をするのが怖くなっていたのである。

なんと次に夫に妊活の話をするのは数年後になる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?