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アイドルオタクに薦めたい本5選

首都圏では非常事態宣言が出され、思うように外出が出来ない日々が続いていますね。

アイドルオタクの方は普段、平日は学校やお仕事、土日は現場やオタク仲間との会合と忙しく過ごされていると思います。

外出が出来ない今だからこそお家で読書はいかがでしょうか?

本日はアイドルオタクに読んで欲しい本を5冊紹介します。


1冊目【ジャニオタさんにおすすめ!】

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「婚外恋愛に似たもの」 宮本あや子

"容姿も境遇もまったく異なる五人の女性。共通項は人妻、三十五歳、そして男性アイドルユニット「スノーホワイツ」の熱狂的なファンであること。"(あらすじ引用)

ディッセンバーズ内のユニット、スノーホワイツが好きな5人の女性の話ががオムニバス形式で展開されます。

ディッセンバーズはジャニーズ事務所を、スノーホワイツはデビュー前のグループなのでジャニーズJrを模しています。

5人の女性は金銭面や容姿の面での境遇が全く違いますが、スノーホワイツのファンということで親しくなっていきます。チケットの協力や現場後のご飯で親しくなるのはオタクあるあるですよね。

海外公演まで全ツアー巡り良席を買い占めるタイプのオタク、担当で妄想してBLを書くオタク、担当を息子と重ね合わせて応援するオタク、家でDVDを何度も見まくるオタク、コンサートで絶叫するオタク、舞台でメモ厨になるオタク・・・

色々な応援スタイルが書かれており、ジャニオタなら共感できる部分も多いかと思います。あるある〜となること間違いなしです。


2冊目【2.5次元俳優のオタクさんにおすすめ!】

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"26歳、彼氏なし。OLりさ子の趣味は舞台鑑賞で、若手イケメン俳優の翔太君を追いかけらるら日々。2.5次元舞台『政権☆伝説』に通い詰め、高額プレゼントを贈る。"(あらすじ引用)

2.5次元の舞台に足繁く通うOLが主人公です。松澤くれはさんは演出家なので、舞台の裏の俳優たちの振る舞いの書かれ方はリアリティがあります。オタクたちから贈られるプレゼントを俳優たちが賛否を言いながら選別する場面は現実味がありすぎて怖かったです。ちなみに、筆者は推しにあげた貢物は全く使われていないことを思い出しました(苦虫を噛み潰したような顔)。

主人公は仕事はお金を稼ぐ場で自分の存在意義は推しを応援することという大きすぎる愛を持ったオタクが故に終盤につれて常軌を逸した行動に出ますが、その行動を起こした理由はオタクだから共感してしまう部分も無きにしもあらず。

オタク目線でも演者目線が交互に書かれているので、オタク目線では主観的に、演者目線では客観的に読めて面白いです。

3冊目【アイドル目線から書かれた小説】

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「武道館」 朝井リョウ

"「武道館ライブ」を合言葉に活動してきた女性アイドルグループ「NEXTYOU」。(中略) 恋愛禁止、炎上、特典商法、握手会、スルースキル・・・"アイドル"を取り巻く様々な言葉や現象から、現代を生きる人々の心の形を描き出した長編小説。"(あらすじ引用)

アイドル目線で書かれた小説です。

アイドルも1人の人間なんだよなと改めて気付かされます。

アイドルも1人の人間であるなんて当たり前のことですが、ファンは無意識に「アイドルはこうあってほしい」という願望を押し付けているし、アイドル側もキャラ作りや立ち振る舞いなどで期待に答えるために多少なりとも自分を圧迫している心理が精妙に書かれています。

個人的には特典会での話が印象的です。

主人公は古参でありライブはいつも最前というファンに感謝はしつつも、「〜した方がいい」「〜してね」など上から目線の発言に対して内心(この人は私の何なんだろう)と思っている場面があります。行動を省みて反省しました。(筆者は前の推しにお節介めいた発言ばかりしていた)


4冊目【地下アイドルの現場の表現が絶妙】


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「アイドル 地下にうごめく星」渡辺優

"初めて行ったアイドルのライブで、メンバーのひとりである楓に一目惚れした夏美は彼女をプロデュースすることを決める。"(あらすじ引用)

女性地下アイドルを題材にした小説です。

会社の部下に誘われるまでアイドルなど全く知らず、無知だった主人公が、アイドルが歌って踊る場面に夢中になりドルオタになる過程が書かれています。

所謂"パンピ"から"ドルオタ"になる過程はドルオタなら誰もが経ている過程でしょう。

推しの顔の美しさに一目惚れしたり、踊っている姿に息を止めて見入ったり、ステージの迫力だったり、特典会でにっこり微笑まれて落とされたりとドルオタになったきっかけは人それぞれかと思います。この本を読んだ時そんなきっかけをふと思い出してしまうと思います。

5冊目【とにかく面白いです】

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「焦心日記」少年アヤ

少年アヤさんの日記形式で書かれています。

思わず笑ってしまうような表現が随所にあります。

筆者が最も気に入っている表現が、

少年アヤさんが特典会のハイタッチの後

"友人と支えあって「人」という字になりながら、フラフラと居酒屋へ向かった。"

これめちゃくちゃ笑いました。あるあるすぎる。筆者は"ヤバい"現場の後口から魂を吐き出して産まれたてのカモシカのような足でオタクと居酒屋に雪崩込むので・・・

また、推しCPを神格化したり、初回特典のCDを貰うためにCD屋をハシゴしたり、破産する手前までCDを購入したりとオタクあるあるが連発されます。

少年アヤさんは超特急とSHINeeのファンなので、スタダドルや韓国のアイドル好きな方は共感しながら読めるのではないでしょうか。



以上5冊を紹介させていただきました。

普段活字を読まない方も共感しながら読める本ばかりですので是非。



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