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グレイトフルデッドに学ぶマーケティングを読んで

先に言うがこれはめっちゃいい本。
個人的に会社でやりたいことが詰まっている。
それを既に有名なバンドがやっていたことに驚かされる。
それも半世紀近く前に。
本書の最も優れているところはグレイトフルデッドを知らなくても、時代背景を知らなくても読み進めていけるところにある。
今はSNSで簡単にこういう書籍を勧めることが出来るが、そうでなくても我々は昔からやってきた。
それは学校の図書館で今週のおすすめを図書委員の人が置いてくれたり、今イケてるバンドをMDにコピーしてくれたり。
これこそがSNSのない時からあるマーケティング戦術で、これからも技術や見せ方は変われど、本質の変わらない戦術だと考えさせられる。
それにこの本は実践的で実際的であり内容も充実しているにも関わらず、非常に簡潔で読み切るまで時間を必要としない。約300ページは3時間もあれば読み終わるだろう。
私は正直グレイトフルデッドを知らない。私の中のグレイトフルデッドはジョジョの奇妙な冒険第5部で出てくるスタンドの名前でかっこいいデザインに強力な能力が魅力だ。
ジョジョでの偉大な死という誤訳はあまりにも有名でグレイトフルの意味は感謝する、ありがたいといった意味である。ヒップホップ育ちの人はだいたい聞いたことのあるグレイトフルデイズももちろん感謝の歌であり、自身の偉大さを誇示する歌ではない。
さて、本書の内容に触れていきたい。
本書は実際に行われた手法を19のトピックで進めていく。そのいづれもグレイトフルデッドがやったこと、他の企業でも見られる同様の戦略、そしてもし自分たちがやるならこうやって初めてみるといいのではという三部構成になっている。
基本的に重要視されているのはコミュニティを、ファンをどうやって獲得していくかである。
SNS が世に浸透してずいぶん経つが10年前の本に30年前のバンドがやっていたことが書いてあり今の世の中に通用する物になっているのが素晴らしい
実用書の感想を下手に書くと内容を書き写すだけになってしまうので控えるし多分糸井重里による前書きが1番良いような気もするのでリンクを貼り、時間のあるときにまた読もう
めずらしく何度も読む価値のある本に出会えた

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