p.h.~MV製作者によるMVの考察~

こんにちわ、トキチアキです。

突然ですが、p.h.のMVを考察しようと思います。(眠れないので。)
製作者が考察をするって、あんまりないのですが、考察ってか解説?なんか恐縮です。。。

Twitterではちょいちょい裏設定だったり、過去の資料みたいのを載せたりはしてたのですが本質、というか自分が軸で考えていた事とかそう言うのは書いてなかったので備忘録、してもですし、聴いて見てくださっているユーザーのみなさんが様々な解釈をしてくださっているので、私も私なりに、この曲を聴いた時に感じた事、解釈、をまとめたいなと思い書かせていただきます。

こちらの楽曲がいまバズってるらしく、初めてSEVENTHLINKSさんから聴かせていただいた時から「これは好きな曲だ・・・!!」と思っていたので、ファンとしても嬉しい所存です。ボカロ、のジャンルでもあまりない感じの曲で、まさに初期から電子ドラッグと言ってもいいほどの曲ですよね、スキ

まず、一番は「サイエンスポップな曲だな」というところと、
トリップしているかのような感覚になる「トリップする曲」という第一印象から
「サイケデリックである事」
「いろいろな色を使う事」
「ちょっとダークである事」
を念頭に起き、構成に入りました。

サイエンスであることはまさに曲名から、の印象です。
ちょうど私が勉強することを一度引退した中学の時の理科だか化学だか・・・の時に聴いたことあるなあと言うもので、調べたらほんとにそのくらいだったので、まず曲を理解するためには言葉を理解しないといけない。
と言うことは・・・勉強をしなおさないといけない・・・!と言うことになりました。大抵、構成作業に入る前にやることは歌詞をノートに書いて自分なりに解釈をし、アーティストさんの思いも聴いて文字に起こしたり絵に起こしたりする作業をするのですが、今回は・・・・お勉強からスタートしました。自分の脳味噌では言葉の意味、その意味は何が起きてるのか、とか全く理解ができなくて、じゃあ曲もわかんねえじゃん!!ヤダ!!ってなってやりました。

まずいちばんわかんなかった”自己解離”とは?
と言うところから始まり、途中に”溶媒”とは?”プロトン”とは?
を学び、最後に化学反応式のお勉強をしました。
無敵だと思いました。多分あの時ちゃんと勉強していたら私はかなりいい点数が取れていたと思います。

てな感じで前置きはここまでで、解釈の方に入ります。

以下引用の歌詞です。
(https://www.youtube.com/watch?v=AKQWRnZ_Fc0 概要欄からです)

p.h. / flower

心臓に傷を負った.
癒えない言えない黒い傷.
泪が溢れ出して止まらない.
早く止血剤をくれ!

無意味な液体を流し込む.
化学反応で発作が起こって、
あいつの身体は重傷になって、
どうやら手遅れのようだ.

亡命している、
亡命している.
生命を蹂躙している.
幸福に浸って帰らぬ医療廃棄物となった.

注射器にキスをした.
冥界は冷静に笑った.
p.h.って、胃酸を沢山吐いている.
体内は空.


高尚な志に支配された、
拙い拙い自慰行為.
所謂ハッピーエンドじゃないから、
実世界では生きていけない.

流行の病に媚び諂って、
脳ミソ共々くれてやる.
悪い自意識の塊を以て、
貴方の血肉に成れるなら.

溶解している、
溶解している.
平衡は相殺している.
aとaが混ざり合って、
自己解離定数を満たした.

中性とハグをした.
冥界で生命は滾った.
p.h.って、涎を奇麗に拭いている.
体内を喰フ.


注射器にキスをした.
冥界は冷静に笑った.
p.h.って、胃酸を沢山吐いている.
体内は空.

絶望は幸福になって、
空想は実在になって、
錆切った感覚は中和している.
生活は残骸になって、
正常は感冒になって、
腐り尽くした吐瀉物で乾杯をした.

テーマとしてあるのは

”世の中で普通じゃ生きていけない人間が
好まれてないものを好んで摂取してやっと普通の人間になれる”

マイナスの要素がマイナスのものを摂取してプラスになる、
と言う感じのイメージ。

世の中が大抵はそうだけど、みんな好きなものばっかでは生きていけるわけものなく、好きでもないものを身に付けることでその一部になれる。例えば会社とか学校に入るためにはその規則に従わなくてはいけない。服装、身なり、持ち物、考え方。自分が好きでないことでも、そこに入るためには従うしかないのです。

そもそも"p.h."は"pH"のことで、"pH"は水溶液の性質を表すものです。
ものが酸っぱかったりヌルヌルしてたりだとか、それはpH値の大小によって変わってくるものです。数が小さければ"酸性"となり、大きければ"アルカリ性"である。

この酸性とアルカリ性が混ざり合うと"中性"になる。
"中性"であれば世の中で生きていける、と言う感じです。


世の中で生きている自分以外の人間を中性とすると、
最初に出てくる女の子は中性ではないから生きていけない。
中学生から高校生くらいの子で、多感で、流行りとかそういうのに疎くて自分の好きなものの世界で生きているような、そんな女の子をイメージしました。

中性でないから周りと馴染めないし、辛いことが多くていつもないちゃう。
だから中性になって生きるためには世の中に好かれているものを
摂取しなきゃと摂取するけど何もわからずとりあえず摂取、自分の性質がわからない彼女は中性失敗、彼女は気を失ってしまう。
摂取したときは幸せ、でも体には合わないからその後地獄を見てしまいます。ブラックアウトというか、そんな感じのイメージですね。

馴染めねえのに無理するから注射器で摂取してもプラス要素を吐き出す。
次に彼女は中性になるために別物を摂取する。
でもそれは中性になれるわけでもなく、自慰行為でしかない。
でも彼女は自分が中性になるためにパソコンでいかにも危なそうなものを手にする。世の中では好かれていなさそうな、危なそうな、でもそのマイナス要素はマイナスである自分にたされるとプラスになって中性になる、彼女はそう思ってそれに手を出します。彼女の体の中でそれは溶け合い、自分の中の要素がそれによって消えて中性になる。

私自身中学生の時にアングラ、サブカルっぽい音楽や映画とかそう言う物を摂取する生活をすることが多かったので、それこそメインカルチャーだったり流行りを追うことが苦手で、私も中性じゃなかったなと思いました。

流行りがわかんなかった私は何が流行ってんのか調べても全然好きじゃなくて、自分に身につけたり、購入したり、その時は周りに馴染んでいるかのように一瞬は思うんだけど、結局好きじゃないからなんで買ったんじゃゃ・・・?となって後悔をするし、そして私は居心地のいい生温い世界に戻るのです。。。実体験みたいな感じですね。

その当時はやっぱり多感であったし、ネットで得た偏見的な意見だったり、自我の形成途中である未熟さからいろいろなコンテンツを見聞きせず、食わず嫌いで切り捨てることが非常に多かったです。
そのかわり好きなものはめちゃくちゃ摂取する。好きだから。

性格を形成するのは中高で触れたものだと思ってるので、あの時大好きだったものは今でも大好きだし、私のルーツにもなってます。
でもあの時大嫌いだった、または嫌いだったものは意外にも自我を形成された今は形成されたであろう趣向とは別の”第三者的人種”が自分の中にいたりして、その第三者はそれが好きになっていつの間にか生活の一部になったりしている。丸くなったってことですかね。成長したんだなあと思ってます。
そう言う多感であった中学の時の劣等感だったり、周りの目、自分がどんなふうに見られてるか、とかそう言う実体験があっての、
このMVって感じです。

過食症であったり、生理であったり、オーバードースであったり、
似たような描写があるのでそういうものをテーマで考察されている方もいて私以上に曲を解釈しとるんじゃねえ・・・!?ってなって
すごい感動しながらyoutudeのコメントを拝見しています。すごいです。
私は製作者ではありますが、でもただのファンなだけであったりするので、
この考察・・というか解釈、というか。
コメント欄にあるものと同じように見ていただけると幸いです。

眠れなくてパチパチと何も考えなしで打ち込みをしているのでぐちゃぐちゃではありますが、こんな感じです。

ほんとにぐちゃぐちゃだなあおいいいぃ!!!!

最後まで見てくださったそこのあなたの人生にはいつかこの記事に書いてある何かの言葉の意味が本当にわかる時がくると思います、タイミングにもよりますが!

朝日が差してきたので終わりにします。おやすみなさい。

トキチアキ