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劇場版 きのう何食べた?

ドラマ版から見ていて、楽しみにしていたのでやっと見に行ってきました。

かなり笑えたシーンがあって、それについて書いていきたいので、こんなシーンがあった程度のネタバレがあります。

劇場版のストーリーにはほとんど触れないので、良かったらお読みください。



ゲイカップルのケンジとシロさんが仕事をして、ご飯を食べてっていう日常を描いた漫画が原作です。漫画は1冊しか読んでないけれど、絵の雰囲気もすごく好きです。

本当は集めたいんですけど、今の家に収納スペースがなくて我慢しています。。

電子書籍もいいけど、本で欲しいタイプの漫画です。



映画の感想ですが、冒頭でシロさんとケンジは京都旅行に行くことにします。

旅行中はケンジのモノローグで進んでいくのですが、内野さんの演技が本当に良くて、いちいち笑ってしまいます。

シロさんとケンジが手を繋いだシーンの、とんでもないBGMも最高でした。

編集の人天才ですか?

西島さんと内野さんのアドリブかな?と思えるところもたくさんあって、西島さんの素っぽい笑顔にめちゃくちゃニヤけました、私が。かわいい。。



今回の映画では小日向さんとジルベールが付き合ったきっかけが描かれるのです(描かれるは言い過ぎかもしれません)が、看板見ましたか?

めちゃくちゃ笑いました。

細かいところまで手が込んでいます。



シロさんと小日向さんと佳代子さんでご飯を作るシーンもあって、ここは山本さんが笑わせてくれます。というか山本さんは笑わせるために出演してるの?って思っているのですが。

ムキムキで、ピタピタのTシャツを着ているんですけど、冬なのに1人半袖なのやめてほしいです。

喋り方とか視線とか、わざとゆっっくりにしているんでしょうけど、ずるいです。



『きのう何食べた?』のいいところは、家族と老いにしっかり向き合っているところだと思います。

2人は家族だけれど、男女のように婚姻届は出せません。男女の結婚よりも曖昧な関係に不安になったり、親と揉めたり。確か2人は40代で、親もずっと健康ではいられないし、自分たちの老いも実感していきます。

でも2人は全然、特別じゃないんです。

シロさんとケンジの周りの人たちも、それぞれの生活の中で悩んだり幸せだったりしています。嫁姑問題だったり、仕事のことだったり、ケンカしたり。普通に暮らしている人たちの中で、たまたま2人にフォーカスを当てただけっていう雰囲気なのが、すごくいいなと思います。

大衆向けに映画化やドラマ化されるBLって、どうも特別な恋愛って描かれることが多いと思うんですけど、これはごくありふれた生活のお話です。


『きのう何食べた?』なので、食事のシーンがすごく素敵で、美味しそうなのはもちろん、2人で楽しんでいるところが私は好きです。食事を通して2人が描かれるので、ドラマや映画の中では1人ご飯するところがほとんどないんです。

誰かと食事をすることの喜びってありますよね。あれの詰め合わせっていう感じで、すごく幸せな映画でした。



家族でも家族じゃなくても、周りにいてくれる人を大切にしたいな、と思えた映画です。

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