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抱っこで歩行は当たり前ではありませんっ!

玄関出たら秒で「だっこ、、、♡」

今朝の娘との登園は、しんどかった。
マンションの玄関を出た瞬間から、甘え声で「だっこ、、、」。
出発直前まで、兄たちの寵愛を存分に受けてやりたい放題に泣き叫んでいたので、この甘え声に大人気もなく腹が立つ。
とはいえ、ここは自宅マンションの前。
近所の目が気になり、ひとまず抱っこで前に進む。

「抱っこ」という重労働


片道1キロの道のり=
抱っこ歩行+休憩+娘のぐずりでストライキ+号泣=40分
となった。
もう、くたくたのヘロヘロ。
たかが娘を送っただけで徹夜明けの中高年の形相だ。

「見る」と「やる」とじゃ大違いっ😵‍💫!

ここで一言。

「子供を抱っこしている人」を見かけたら、ほんの少し想像力を働かせてほしい。

自分が子供を持つ前は、恥ずかしながら街で見かける「子供を抱っこしている人」を大変そうだと思ったことはほとんどなかった。
出産したら女性は母という生き物になり、母は当然に子供を抱っこする。
自分が直立歩行するのと同様に、子供を抱っこして難なく歩けるものだと思っていた。

しかし、、、

冷静に考えて「それ、キツくない?!」

抱っこで歩行はあたりまではありませんっ!

10数キロの物体を担いで進むのだ。
重かったのだ、きつかったのだ。
なぜそんな当然のことに気がつかなかったのか。
くわえて、この物体は動き回りいろいろと要求してくる。時には、耳元で泣き叫び、バタつく足で腹を蹴り、泥の着いた靴で服を汚してくる。
そして、大体この苦行にさらされているのは女性である。
差別的な発言は避けるべきだが、往々にして女性の方が男性より力が弱く体も小さくできているのに、だ。

「抱っこの苦行」は人それぞれ

この「女性」にも色んなタイプがいるわけで、「若いママ」「高齢ママ」「小柄ママ」「大柄ママ」などそれぞれが抱える悩みを考慮するならば、苦行の数も枚挙にいとまがない。

ちなみに私は、大柄&高齢ママ(他にもいろいろあげられそうだけど、わかりやすいところでいうと、ね)。

確かに、体格、そこそこいいけどさ、、、

「大柄ママ」な私は、「あの人は体格良いから抱っこダメージなさそうだ」と思われているだろう、と勝手に想像しているので抱っこに関して弱音を吐きづらい。
確かに、体格は、そこそこ良い。
しかし腕が若干短め&サル腕なので抱っこがどうもしっくりこない。それをカバーするために、柔術で聞いたことのある手の返しを使うのだがそれもそれで手首にとんでもない負担がかかる。
大柄ママとて、いろいろあるのだ。

当然、あちこち痛むんです😭

47歳「高齢ママ」という観点からも、抱っこは当然身体にこたえる。
それでも13キロの娘を抱えて進むのだ。

長男の出産からおよそ10年間、私は常に誰かを抱っこしている。3000gから20kgまで、重さのバリエーションを変えながらつぶされ続けるわたしの腰回りはどっしりとした臼のようになってきたというのに、反して股関節は常に痛い。

加えて「ココロ」も狭いんです😭

「体こそキツイけど、気持ち的には若いママよりゆとりがある」と思われがちだが、これにも異言を呈したい。

ホルモン大暴れの我が世代は、不定愁訴と身体の不調に常にさらされている。
子供の全身全霊の抵抗は勿論のこと、見方を変えればかわいい要求にも、嫌みや舌打ちでしか返せない(、、、ときだってあるのだ)。
もはやヒステリーと呼ぶべきか、怒りもたやすく沸点に達する。

そんなときは、せめて娘に手をあげないようにと、こぶしを固く握りしめ「力強い五木ひろしの素振り×10回」でなんとか自分の気持ちを収める。

そんなんだから、心身ともに自分のことで精いっぱい感は、若いころよりむしろ多いかもしれない。
これが私の日常である。

「抱っこマン」に声援を送ろう🎉

故に、これまで風景の一部が如く素通りしてきた抱っこするすべての人に、私は言いたい!
「フレーフレー!おつかれさま!
       本当によくがんばっている。」

抱っこ歩行は当たり前じゃない。
風景じゃない。
抱っこの数だけ、それぞれドラマがあるのです!

今、あなたの目の前を通り過ぎていった抱っこの親子。
その親御さんも、この状況への忍耐と我が子への愛おしさの狭間で戦っているかもしれない。

そう思ったら、あなたもきっと何かしたくなるはずだ。

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