家業から独立しようと決めた日
初めまして、ハムです。
僕は38歳、妻と1人の子供がいます。
仕事は祖父の代からある建築業をしています。
現在は父が代表取締役をしていて、母が取締役、義兄、実兄、僕と新入社員が1人の計6人でやってます。
仕事内容は二つに分かれていて、大手企業の下請け仕事と、エンドユーザーからの依頼があります。
義兄と実兄2人で大手企業の下請け仕事をしており、僕と新入社員でエンドユーザーからの仕事をし、父はそのどちらかの仕事を手助けする様な感じで、母は特に仕事には直接関わっていませんが、会計士さんとやりとりをしたりしています。
一見何も問題ない様に見えるこの職場でなぜ僕が独立しようと思ったかと言うと、ズバリ周りとの温度差でした。
簡単に言うと、今のままの仕事と今のままの給料で満足している人達と、そうでない人の差でした。
いくら頑張って利益を上げても、他の人と給料は変わりませんでした。
交渉はしてみたものの、結局はみんな同じ様に上げているだけでした。
頑張っている人とそうでない人の給料が同じなら、頑張らない方が得なように思ってしまうのも嫌だったので独立しようと決めました。
母は家族、兄弟に差が出ないよう平等にしているつもりでしたが、結局は頑張りや成果を無視した不平等に嫌気がさして、それなら自分の会社を作って働いた方が効率が良いという事に気付きました。
僕の家族は変化を嫌う人が多く、僕が何かアイデアを出してもいつも先延ばしにされるだけで、まともに取り合ってくれなかったので、自分の会社を作ったら思い付いた事全てを試そうと決意しました。
そう決心すると、新しい会社でしたい事などが沢山湧いてきて、早く会社を辞めたくなって来ました。
会社が嫌で辞めるのではなく、やりたい事があるから会社を辞める。
そう気持ちが固まると家族も応援してくれる様な気がして来て、母にそのアイデアを話しました。
会社を分社化して、自分の会社を立ち上げさせてほしい。
お世話になった恩返しもしたいから、家賃、経費は半分負担して、社長の給料と母が入れたがっていた実姉の給料と新入社員の給料もこっちで待つと。
決して悪くは無い話だと思って相談したのですが、答えはあっさりと「賛成出来ない」でした。
「今すぐは決められないから考えさせて」とお決まりの言葉を言われたので僕は言いました。
「分社化が賛成出来ないなら独立する。
これは相談じゃなくて、僕が決めた自分の将来だからお母さんに考えて貰う事は一つもないよ。今はまだ準備段階だから、これから準備して一年以内に退職する。」
なぜかそこまで言い切ってしまいましたが、後悔はありませんでした。
この会社の利益を上げたのも、仕事を何倍も増やしたのも自分がやった事の成果だったので、
独立しても何とかやって行けるだろうと、ポジティブな気持ちと何回失敗しても成功するまでやめないぞという志しがありました。
母には、今まで働かせてくれた事への感謝と、これから自分がやって行きたい事、他の家族には色々準備が整ってから自分から話をする事をを伝えてその日帰りました。
しかし、2日後まさかの急展開が訪れました!
つづく