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ベランダBARでマリアージュ☆三日かけて作った利平栗の渋皮煮とウィスキー響


8月に予約販売で買った利平栗が届いた。

予約通販を申し込むときは、収穫時期が天候に左右されて不明なため発送時期が指定できないのだ。過去には台風で栗が落ちてしまって収穫不可となり事前予約がキャンセルになってしまったこともある。

到着をたのしみにしていたのだが、

コロナ陽性からの胆のう摘出入院と、病気的にジェットコースターのような9月を過ごす事になり、栗どころではなくなってしまった。
すっかりわすれた退院前日に発送連絡を受け取った。

よかった!入院中に届かなくて。

1キロ入の栗が二袋。栗は水分が抜けたら美味しくなくなるので、届いたらすぐに調理加工すべし。

艶々と光る大きな栗。

これを鍋に入れて、沸騰した熱湯を注ぎ、自然に冷ましながら一晩放置。
75粒となると普通の鍋には入りきらないので、4.5リットルの圧力鍋を使った。

もし栗が浮いてきたら、虫食いで中がスカスカらしいけど、きっちりと検品されているのか浮き栗は一個も無し。ずっしりと沈んでいる。



翌日、柔らかくなった鬼皮(栗の茶色い固い皮)をせっせと剥く。
中の皮まで破かないように、丁寧に行う。

鬼皮剥きで便利な栗くり坊主を買うべきか、毎年悩む、年に一回使うか、使わないかの道具と思うと躊躇して今年も結局買わなかった。


私の皮むき方法はこちら。
包丁で鬼皮に少しだけ切れ目を入れて、魚の骨抜きピンセットで鬼皮を剥がします。
作業はお茶を飲みながらのんびりと。

前日まで入院していたので、今回の皮むきは異様に時間がかかった。
10個処理して休憩を繰り返し、大体4時間くらい。
みんなはよくこの作業がとても面倒くさいというけれど、
気持ちよくペリっと鬼皮が剥がれたときは、なんともいえない達成感があってわたしは好きだ。
渋皮煮作りで二番目に好きな工程なんだけど、今回ばかりは疲れの方が大きかった。
たいしたことない作業と思っていたのだけど、立っているだけでも息が切れるし、以外と力を使うことを思い知る。

病み上がりなんだなぁ。

ここではしっかり皮を剥かず、適当に筋を残した状態で鍋に火をかける。
あく抜き用の重症を小さじ少なめにぱぱっと入れて沸騰させる


弱火にして30分経ったら水を入れ替え、鍋を洗って栗を入れて沸騰させる
これを計3回繰り返す。

3回目に砂糖を栗の総重量×7割分の重さを入れる。
少し甘すぎるけど、ここでしっかり砂糖を入れておくと二年は保存できて美味しく食べることが出来るのだ。
早めに食べきることが出来るのなら砂糖を総重量の二分の1くらいにしてもよい。

渋皮煮残った、鬼皮の筋を一粒一粒手に取って確認しながら爪楊枝でこそぎ落とす。
この作業が渋皮煮作りのなかで一番好きだ。
つるんと筋が取れるのが気持ちよい。

渋皮が破れて、崩れた栗は味見と称してつまみ食いもできるし。

砂糖が染みこんで折らず、栗の優しい甘さが際立つ。
美味しいなぁ。

弱火で1時間(私の場合は保温鍋のシャトルシェフに入れて一晩放置)好みの柔らかさになったら、火を止めて、一個一個箸でつまんで、煮沸消毒した瓶に詰める。
ここで油断すると渋皮がメロっと剥がれてしまうので細心の注意を払う

きっちり瓶の蓋を閉めて、中の栗が冷めるのを待つ。
常温になるころ、瓶の蓋の中央がペコってへこんだら密封成功。

美味しい渋皮煮の完成である。


ベランダBARで読書をしながら、お気に入りのウィスキーを飲みつつ、渋皮煮を食べてみた。

素晴しいマリアージュだった。
ウィスキーのロックが美味しい季節になってきたよね。


テーブルはホームセンターで売っていたパーティクルボードの端材をボンドで組み合わせて作った天板に、脚代わりとして余っていたフラワースタンドをくっつけて自作品です。




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