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世界一滅茶苦茶なおじいちゃん

おじいちゃん子の私

私は、大のおばあちゃん、おじいちゃん子だ。こう言っては、家族に怒られるかもしれないが、実家はマンションで目の前にビルが建ち並んでいる為、実家よりも一軒家のおばあちゃん家の方がはるかに落ち着く。
地元に帰省する時には、実家に行くよりも前におばあちゃん家に行くこともある。今回もそうだった。

世界一滅茶苦茶なおじいちゃん


私のおじいちゃんはめちゃくちゃ面白い、言葉では言い表せないがぶっ飛んでいる。決してボケているのではなく、毎回素で孫である妹の名前を普通に間違えたり、夜の23時に昼寝とか言って何故かキッチンで寝だしたりするw。

おじいちゃんは、おばあちゃんとGWに東京に住んでいる従兄弟のお家に遊びに行ったらしい。
おじいちゃんは、基本それが家族であれど1人で行動したいタイプだ。
おばあちゃんおじいちゃんおじさん、従兄弟の4人ほどで、従兄弟が住んでいる家の最寄駅に着いた時だった。
おじいちゃんは、「ちょっと一人で散歩するわ。5時には帰るわ。」と言って散歩を始めた。自分の家でない場所に一人で帰れるのかと皆は心配したが、大丈夫と言い張った。

5時も過ぎて5時30分になったときだった。ピンポーンとインターフォンが鳴る。皆がインターフォンを見るとそこには若いカップルもじいちゃんの後ろに何故か写っている。
1人でたどり着けると言い張っていたくせに、結局道に迷い、このカップルに助けてもらったらしい。
おじいちゃんはお礼にと千円札をカップルに渡そうとした。
カップル:「全然いいですよ、気を遣わないでください」
お金を受け取ろうとしないカップルに対しておじいちゃんは、カップルがマンションの自動扉を出ていこうとするその時に、閉まりかけている自動ドアに向かって千円札を投げたというww。

その後、おじいちゃんは従兄弟やおばあちゃんと別れて、約2週間もの間1人で横浜を放浪した。おじいちゃんは、ガラケーを一応は持っているが、それを携帯として使うのではなくオブジェのようになっている。無事という連絡をしないのだ。
なので、おばあちゃんに無事という旨を連絡することもせず、
「〇〇(おじいちゃんの名前)さんの奥さんですか?」
と横浜のドコモから何故かおばあちゃんに電話がかかってきたり(笑)、おばあちゃんは連絡が取れない時に、心配で夜も眠れない時もあったりしたという。。。

言わば、音信不通の状態となっているため、警察に届出を出したくらいだという。コロナもあけて、久々の県外の外出で興奮していたとは思う。
もう80歳で緑内障のため、上半身より下はぼやける状態なのでかなり危ない。おばあちゃんからこの話を聞いて、千円札を投げつけたところや、ドコモから電話がかかってきたところなど、面白すぎてゲラゲラ笑っていたが、正直無事に戻ってきてくれたから笑える話だなぁとは思う。

おじいちゃんが大好き


いつもおばあちゃんに
「あなたは、おじいちゃんが一人しかいないからわからんかもしれんけど、世の中のおじいちゃんはこんなに滅茶苦茶じゃないんよ」と言われるw。
私のもう一人のおじいちゃんは、私が生まれる前に亡くなっているため、この滅茶苦茶なおじいちゃんが私にとってたった一人のおじいちゃんだ。
ここに挙げた話なんてごく一部で、毎回毎回従兄弟も私の家族も腹を抱えて笑うレベルだ。

でも、私はそんなおじいちゃんが大好きだ。他の世のおじいちゃんがどんな感じなのかよくわからないが、私のおじいちゃんが、このおじいちゃんで本当に良かったなと思う。
考えたくはないが、おじいちゃんやおばあちゃんはいつまで会えるのかわからないので、会える時にはすぐに会いに行きたいなと思う。


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