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たった一人の妹
もうすぐ、たった一人の妹(以下、彼女)の誕生日だ。
「たった一人」と強調するような表現を使うのは、ほぼ7年間一人っ子だったということが大きい。
自分はもう一生一人っ子だ!!と思っていたので、彼女が生まれた時には、半分信じられず、でもそれ以上に嬉しかったことを覚えている。
赤ちゃんだった人がいつの間にかお調子者の幼児になり、我儘な女の子になり、クールな高校生になる。
最近会うのは半年ぶりのペースだけど、毎度毎度
「ついこの間まで赤ちゃんだったのになぁ」としみじみ感じてしまう。
言葉を話すようになってからは、
そこら辺を駆け回るお調子者だったし、
保育園に行きたくない時には、親の自転車を蹴って抵抗していたという若干激しい幼児だった。
女の子になってくると、ちょっと、いやかなりクールになっていった。
両親が忙しくて、両親の代わりに小学校の学童などに私が迎えに行った時もあまり話してくれなかった。なので、嫌われているのかと感じたこともある。
それは、私が大学生になり、一人暮らしを始めて一緒に住まなくなってからも同じだった。
彼女の写真を撮ろうとしても、いつも顔を隠し、一緒に写真を撮ろうとしても、3回くらい断られた後にようやくOKがもらえるという感じだった。
思春期、反抗期だったのかもしれないし、そういう性格なのかもしれない。はたまた、写真が嫌いなのかもしれない。
私は彼女がクールなのは、自分の感情を素直に表現するのがもしかしたら苦手なのかもしれないと思っていた。だけど、反抗期ということもあるかもしれない。
この間は、一緒に写真を撮ろうとすると、たまたまその日が機嫌が良かったのかどうなのか断られずに、写真を撮ることができた。
私は、ずっと心の壁を閉じていた彼女が少し開けてくれたようで、嬉しくなった。
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