砂丘の終わりを告げるのは
植生に突き付けられる現実
私は防潮堤工事が本格的に始まる前から「さようなら中田島砂丘」をテーマに掲げて撮影してきました。感傷に浸っているわけではなく本当に砂丘としての価値が終わると感じていました。
そのひとつが植生の変化です。2023年夏、防潮堤の天端に海浜植物ではないマメ科の植物が青々としています。たぶんカワラケツメイではないかと思いますが黄色のつぼみがたくさん付いています。
防潮堤には、砂地に這うように育つハマヒルガオやハマボウフウ、コウボウムギは少なくて、ケカモノハシなどのイネ科の植物が多いのでなおさら荒地の印象が強くなります。
砂丘の名前に惹かれた来た観光客はこの風景を見てどう思うか?撮影のロケハンに来た人はどう思うか?
残念ですが来年以降のロケ撮影は減っていくでしょう。
砂丘フォトグラファー 浜松を代表する風景のひとつ、中田島砂丘消失の記録