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「長浜シルクの現在とこれまでを語る」第二回委員会開催

こんにちは!
浜シルク活用プロジェクト、プロジェクトマネージャーの中山です。
夏の暑さに負けず、プロジェクトの第二回委員会が開催されたので、その模様を簡単にご紹介します。

「浜シルク活用プロジェクト」は、滋賀県長浜市を舞台に、長浜を代表する伝統産業「浜ちりめん」と「輪奈ビロード」を題材として、絹織物の機屋さん、機屋さんとタッグを組むパートナー専門家、事務局を担う長浜商工会議所などが協働して実施するプロジェクトです。
プロジェクトの詳細は、第一回のノートに詳しくまとめていますので、こちらもぜひご覧くださいね。

第二回委員会で行ったことは、以下の3つです。

1.プロジェクトの目的・位置づけの再確認
2.自社と長浜シルクの現在とこれまでを語る
3.9月のギフトショー関する議論

1.プロジェクトの目的・位置づけの再確認

まず冒頭で、今回の浜シルクプロジェクトの目的と位置づけについて前回の投影スライドを使いながら再度確認をしました。
今年度行う商品開発は、基本的に各事業者さんがパートナーとともにそれぞれ進めていきます。ともすると、プロジェクト自体の目指すものが意識から薄くなってしまうため、委員会では毎回目的を確認をしながら進めていきたいと思っています。

ストーリーの話をする際には、IKEUCHI ORGANICさんの以下の記事を共有しました。

やっぱり、僕たちにとって一番大切なのは、「モノをしっかりつくる」ことです。
そして、つくったモノ自体や、モノづくりに向き合う姿勢、モノを届けていく姿が、結果的に「ストーリー」になっていくのだと思います。

非常に高い品質が求められる、浜ちりめんや輪奈ビロードという生地をつくってきた機屋さんだからこそ、とても共感できる部分があったのではないかと思います。

2.自社と長浜シルクの現在とこれまでを語る

プロジェクトの目的を再確認したあとは、今回のメインである、「自社と長浜シルクの現在とこれまでを語る」ワークです。

IKEUCHI ORGANICさんの記事にあったように、「つくったモノ自体や、モノづくりに向き合う姿勢、モノを届けていく姿が、結果的に「ストーリー」になっていく」、そう考えたとき、自社や長浜シルクでは何がストーリーの要素になっていくのか一度可視化してみる、というのが狙いです。

初回の委員会では付箋紙を使い、自分の考えを書き出すということを行いましたが、限られた時間で自分の考えを言葉にするというのは中々難しいものです。
もっと自然に話をする中から今後の商品開発やストーリーをづくりの種になるようなものが見つかればと、今回は「チームメンバーが事業者さんに根掘り葉掘りインタビューし、印象に残った言葉を付箋紙に書いていく」という形式をとりました。

この方式を試してみようと思ったきっかけは、聞き書き甲子園という取組みを教えてもらったことです。
聞き書き甲子園とは、「全国の高校生が、森や海、川とともに生きる知恵や技を持つ「名人」を訪ね、一対一で聞き書きし、その成果を発信する」というもの。

前回の委員会で、参加者の方から「付箋に書くの慣れないんだよね・・」という話を伺っており、「会話の中から大事な要素やヒントになるものを見つけ出す」という方法はいいかもしれない、と聞き書き甲子園の話を聞いたときに思ったのでした。

時間の都合上、インタビューには40分ほどしか時間が取れなかったのですが、どのチームも積極的に質問が交わされ、多くの種が見つかったと思います。
「ようやく慣れてきて、さてこれから、というところで終わってしまった」というコメントもあったように、終盤になるにつれ、話に勢いがついていったようです。

最後に、付箋紙に書き出された内容を簡単に整理して終了です。

メンバーには休憩時間も兼ねて、他のチームがどんな事を話していたのか見てまわってもらいました。
話すことや文字にしてみることで自分の中で整理ができたり、他のチームの内容を見ることで新たな発見があったりするのも、このように可視化するメリットだと思います。

3.9月のギフトショー関する議論

浜シルク活用プロジェクトでは、9月3-6日に開催される東京ギフトショーに出典予定です。
委員会の最後に、「その場をどのような場にしたいか」「プロジェクトとして何を学びたいか」ということをテーマに議論をしました。

「白生地産地としての長浜シルクの認知度を上げたい」
「作り手さんの人柄などを知ってほしい」
「バイヤーさんの話や市場ニーズについて知りたい」
「現在の仮説を検証する場に」
「他のメーカーや産地がどんなモノをつくり、どう見せているか知りたい」

・・・などなど、多くの意見が挙がりました。

これから各チームごとに開発が本格化していきます。そちらの模様もこちらのnoteで紹介していきたいと思っています。
次回委員会は約2ヶ月後の10月予定です。その頃には各チーム商品のコンセプトが見えてきているはずです。