見出し画像

【ご報告】ご支援のお礼と今後について

横浜にある日本一カオスなボードゲームカフェ「はまりばカフェ」です。

新型コロナウイルス感染拡大による神奈川県の休業要請を受け、当店におきましても3/28(土)~29(日)の2日間および4/4(土)~5/29(日)の56日間、計58日間の営業を自粛をしました。

さすがに2ヶ月間全く売上がない状態では厳しいと思い、みなさん大変な中で恐縮でしたが、このnoteを通じてご支援のお願いをさせて頂いておりました。

今回の記事は、支援金の結果報告と今後の当店の運営について書いていきます。長文になりますが、よろしければお付き合いください。

結果のご報告

おかげさまで、最終的に213件955,961円の支援金が集まりました!

当店の今回の支援企画は一般的なクラウドファンディングとは違い、リターンもささやかなものしかご用意できませんでしたが、213件という支援件数と毎日届く応援メッセージにスタッフ一同本当に勇気づけられました

正直、このnoteのサービスの特性上、どなたに支援して頂いたのか正確には把握できないので全ての方に直接お礼することができないのは大変残念ですが、この場で感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

「ご支援本当にありがとうございました!」

改めて”絶対になくしてはいけない場所”であると再認識すると同時に、このご恩を少しずつお返しできるように全力を尽くしていくたいと強く感じました。

下記URLの記事にあるように当店は「横浜からボードゲームを通じて一生続く大人のコミュニティを創る」を経営理念として掲げております。https://note.com/hamariba/n/n382147805dd4

この理念達成のために一番大切なこと、それは「存在し続けること」だと考えていますので、引き続き運営継続に尽力してまいります。

当店の現状

さて、ここからは当店の現状と今後についてのご報告となりますので、興味のある方はご一読いただければと思います。(長文注意です)

まず、今回の支援金なのですが、正直本当に助かりました。

裏事情をお話しすると、直前に大きな投資をしたばかりでしたので3月末時点の法人口座の現金は100万円を切っている状態でした。

当店も3年目を迎え、この時は営業も軌道に乗り始めていたことから、多少資金的に余力が出始めていたため今後に向けての投資を進めていたところでした。

そんな中、緊急事態宣言による営業自粛で突然売上がほぼ0円となりました。これは本当に想定外の出来事でした。

売上が0円でも固定費は当然発生しますので、法人口座の貯金はみるみる減っていきました。このひりひりするような感覚は本当に嫌なものです…。

計算すると6月中には法人口座の残高はマイナスになる見込みでした。

さすがにこの状況はまずいと思い、3月末に日本政策金融公庫の緊急融資の申し込みを行いました。幸い、500万円の返済期間15年、据置期間5年という条件で融資が決定しました。ただ、こちらについては最終的な入金は6月末になる予定です。

そこで、たちまちの資金繰りを考えなければなりませんので、個人口座からの振り替えと今回の支援金でなんとか耐えることができたというのが現状です。法人口座の現金は残りわずかとなっていましたので、本当に助かりました…。

その後、5/1に申請していた持続化給付金200万円の入金が6月上旬にあったため、緊急融資とあわせると当面の運転資金は確保できたというのが現状です。その他、神奈川県の休業協力金や政府からの家賃補助なども今後申請していく予定です。こうした補助金にも大変助けられました。

現時点では少し余力ができましたので、頂いた支援金については利用者への還元を考えおります。はじめは「うまかつ無料ご招待」みたいな企画を考えておりましたが、それだと一部の方だけの還元となってしまいますので、新作ボードゲームの拡充や店舗環境の改善を積極的に進めていきます。

いずれにしても、とりあえず当店が閉店するという心配はなくなりました。そこは確実にお約束できますので、ご支援いただいた方やご心配してくださっていた方はご安心ください。

むしろ、先の見えない不安から騒ぎすぎて、みなさまには多大なるご心配をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。上記事情をご賢察のうえご容赦いただければ幸甚です。

今後について

今後についてのご報告です。

もちろん、これからも「横浜のたまり場」として、みなさまの憩いの場を継続してご用意させていただきます。

しかしながら、withコロナ時代のボードゲームカフェ経営は今後も厳しい状況が続いていきます

なによりも利用人数を制限しての営業は正直つらいものがあります。

仮に土日が満席(という表現もあまり使いたくないのですが…)になっても、最終的に黒字にするのは難しい状況です。

ほとんどが借金とはいえ当面の運転資金には余裕があるため、すぐに経営に行き詰まるということはありませんが、「どうやって黒字化していくか」が今後の経営課題となっています。

目標としては「11月までの黒字化達成」です。

故松下幸之助さんの、

利益追求が企業の最大命題ではない。しかし、事業を通じて社会に貢献するという使命を遂行し、その報酬として社会から与えられるのが「利益」である。利益を生み出せない経営は、社会に何らの貢献をしていないということであり、本来の使命を果たしていない姿である。よって、「赤字は罪悪」といってよい。

という言葉にもあるように、当店が「社会に貢献している」という証明を行うためにも黒字化は絶対に達成しなければならないと考えております。

ではどうやって達成するかという話になりますが、値上げは基本的に考えておりません。それは当店が「毎日利用できること」を前提に考えているからです。平日の終日料金については1,200円と異常に安すぎたため1,500円へ見直しをさせていただきましたが、よほどのことがないかぎり原則これまでの料金体系を継続していきます。

対策としましては、まず本業のボードゲームカフェ経営については、土日祝の利用はもちろんですが、あわせて席数に余力のある平日の利用を促進していきたいです。

というわけで、みなさまにも平日の積極的な利用をお願いします

普通に利用していただいてもありがたいですが、当店には「拡張部屋」と呼ばれる貸し切りのできるスペースがありますので、平日夜にこちらのスペースを使っていただいてイベントなどを積極的に開催してもらえると嬉しいです

利用料金は通常料金でも構いませんし、9名以上のご利用であれば1時間あたり2,000円という貸し切りプランが非常にお得です。貸し切り利用は3時間以上からとなりますが、3時間を9名で利用すれば一人700円以下で利用できるので非常にオススメです!

ボードゲーム、マーダーミステリー、ポーカーなどのイベントを主催されている方は、拡張部屋の利用をご検討いただけると幸いです。(切実)

オンラインショップの開設について

すでにご覧になられた方もいると思いますが、オンラインショップを開設しました。(販売商品はこれから追加していく予定です)

今回の新型コロナウイルスによる長期休業を体験し、店舗だけでの営業は非常にリスクが高いと感じました。

今回はみなさまのご協力もあり、なんとか生き残ることができましたが、また同じような事態にならないとも限りません。

そういった経営的なリスクを分散させるとともに早期黒字化に向けた新しい売上確保の可能性を模索するために店舗が休業していても営業できるオンラインショップを少しずつ育てていきたいと考えております。

もちろん、基本的にオンラインでの販売となりますので、本格的なボードゲームショップのような豊富な品揃えを実現することは在庫リスクを考えても難しいです。したがって、そこは当店らしく独自の方向性で運営していきます。

今は通販練習用として実験的に布マスクを販売しておりますが、今後はオリジナルのボードゲームグッズをはじめプレゼントに最適なボードゲーム・雑貨・アクセサリーなどのセレクトショップ的な位置づけで取り扱い商品を厳選して販売していく予定です。

オリジナルのボードゲームグッズについてはあくまでユーザー目線かつデザインにこだわったものを開発していきたいと考えております。すでにいくつかのアイデアが進行中ですので準備ができ次第お知らせしていきます。

取り扱うボードゲームについては「ボードゲームを知らない友人へのプレゼントに最適」なものをイメージしています。こちらについても今後随時お知らせしてまいります。

みなさまを巻き込んで魅力的な商品の開発も一緒に行っていきたいので、「こんなグッズが欲しい!」というご要望がありましたらスタッフまでお知らせください。

また、オンラインショップとしては後発となりますので、プレゼント企画などを通じたプロモーションを積極的に行い、多くの方に知ってもらえるように工夫していきます。

さらには、横浜にもどんどんボードゲームカフェが増えてきていますので、横浜という地域でボードゲーム業界が盛り上がり、全体の利益になるような施策も積極的に考えていきたいと思います。

今後の方向性の報告としては以上となります。

引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

売上激減により厳しい状況が続いております。もしよろしければ、店舗運営継続のため無理のない範囲でご支援いただけると嬉しいです。