恩返しするなら恩送りだ
『恩返し』は、受けた恩は返さないといけない。
でも、『恩送り』は違う。
・・・
地域の会合に参加した時、『恩送り』というDVDを見ました。
人と人の繋がり方、人と人との関係の育み方について、気付かされ、教えてくれた内容でした。
とても深いお話です。
ご覧ください。
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『恩送り』
急な病気で奥様を亡くされた旦那様が地域との関わりを深めていくお話し。
このお話しに出てくる奥様は、地域のボランティアなどに参加し、とても地域との関わりが深い人でした。
認知症のおばあちゃんに毎日食事を届けたり、話し相手になったりと・・・
それとは逆に、旦那様は仕事一筋。
奥様が急に亡くなって、ゴミの出し方すらわからない。
しかし、
奥様がしていた行動を知り、自分も地域に貢献できることはないかと積極的に行動していくようになったのです。
そのきっかけが、奥様が残した『恩送り』の手紙でした。
これからは地域の人達、子供達に対して恩返しではなく恩送りをしていきませんか。
受けた恩を誰か他の人に送るという事。
私たちの声は、その「恩送り」によって何世代にもわたって、時代を超えて連なっていく。
受けた恩を誰かに手渡すことで、私たちは、互いに生かし合っている、支えあっている。
「いま」を生きているということは、そういうこと。 「恩送り」をし続けて、人々が連なっていくということは、社会という「情海」を凪の状態に保つ役割を果たしてくれるのではないか。
という内容でした。
『恩送り』という言葉、初めて知りました。
誰かから受けた恩を、直接その人に返すのでなく、別の人に送ること
Wikipediaより引用
Aさんから恩を受けたとき、Aさんに恩を返すのでなく、Bさんに恩を渡すこと。さらにBさんはCさんに恩を渡していく。
恩というバトンが人から人へと受け継がれていくわけですね。
人から恩を受けると、嬉しいです。幸せな気持ちになれます。
その恩を他の人に送る。それが連鎖していく。
幸せがどんどん広がっていくのです。
その連鎖は、後世にも受け継がれていく。
こんな素晴らしいことって、ありますか?
見返りを求めない恩を与えれるって、とてと凄い事だと思います。
『恩返し』
似たような意味に、恩返しがあります。
恩返しは、恩を返さないといけない責任が生じます。
どういう事か?
私達は、親切にされると、親切を返さないといけないと
返報性の原理がはたらくのです。
返報性の原理とは、
人から恩を受けたらお返ししなければならない気持ちになる心理のこと。
とても強い心理がはたらきます。
プレゼントをもらって嬉しかったから、相手が喜ぶお返しをしないといけない。
困っているときに助けてもらったから、相手が困っているときに、助けてあげないといけない。
つまり、恩を受けたらお返ししなければならない責任が生じるのです。
たとえ、
望んでいない恩であっても、お返ししないと、申し訳ない気持ちになってしまう。
受けた恩を返さないと、落ち着かないのです。
責任が生じる時点で、幸せを与えられるのかというと正直疑問ですが・・・
まとめ
『恩送り』。
恩を受けた人が別の人へ恩を送っていく。
そして、数珠繋がりに恩が伝染していく。
いったい、どれだけの人を幸せにするのか想像もつかない。
恩を与えることができる人は、
他人を思いやることができ、気配り心配りができる人間だと思います。
そう考えたら、私はまだまだ未熟です。
私も含めて子供達にも、恩送りできる人間に育ってもらいたいと願っています。
私は、「世のため人のため」、
いったい何ができるのだろう?
どんな恩を送ることができるのだろう?
とても深く考えさせられました。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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