【横浜DeNA】2024年戦力分析~リリーフ投手編~

明日から2024年の春季キャンプを迎えます。

いよいよ今年も球春到来で、ファンとしては待望のシーズンに入っていきますが、今シーズンの戦力についておさらいをしてみます。

前回は先発投手編でしたが、今回はリリーフ投手編です。



1. 抑えは5投手が競い合う大競争状態

昨年の横浜DeNAは抑えを固定できず、山崎 康晃森原 康平 の2人が前半と後半で任されていた形になっていました。
このこともあり、今シーズンの抑えはまだ誰が任されるか決まっていません。
現時点では抑えの候補は5人いると思われます。

昨年後半戦の抑えを任され、安定した投球が光る 森原 康平
長くDeNAの抑えを任されてきて、実績もある 山﨑 康晃
昨年のリリーフ陣の中で、最も指標が良かった ウェンデルケン
オフに1億の大台に到達して球団からも期待されている 伊勢 大夢
難病からの完全復活が期待でき、抑えの経験もある 三嶋 一輝

この5人で競う形になると思われます。
5人とも実績があり現リリーフ陣の中でもトップ級の投手たちなので、高いレベルでの競争が期待できます。
なので抑えが未定なのは、嬉しい悩みとも言えますね。


2.エスコバー退団も新戦力補強

主な戦力流出を見ると、昨年オフに左腕のエスコバーが退団しました。
エスコバーはDeNAに7年も在籍していて、非常にタフで奪三振率も高く安定した投手でしたが、年々成績が落ちてきたこともあって退団となりました。

フル回転できるリリーフ左腕が1人減ったのはチームとしては痛手で、どう補強で穴埋めするかに注目が集まっていましたが、オフに ローワン・ウィック 投手と、アンソニー・ケイ 投手の2人もリリーフを獲得してきました。

またドラフトでは2位指名で大卒リリーフの 松本 凌人を獲得しましたし、現役ドラフトでは 佐々木 千隼 を獲得しました。 

なので今オフは1軍戦力として期待できるリリーフを、かなり補強することができています。

彼らが1軍でしっかり活躍できれば、去年以上の磐石なリリーフ陣になるでしょう。


3. 昨年飛躍を見せた若手リリーフに期待大

若手の台頭も期待できます。
昨年は 石川 達也・宮城 滝太 ら若手の台頭がありました。

特に石川は28試合に登板して防御率1.97 WHIP0.91という抜群の安定感でした。

オフに同じ左腕リリーフのエスコバーが退団し、田中健二朗も戦力外になったことで、左のリリーフとしては事実上の一番手になっています。

昨年よりも登板数を増やし、より重要な場面を任される可能性が高くなりましたし、結果を残せれば飛躍の年になりそうです。

宮城も昨年は11試合の登板のみですが、3ホールドを挙げて痺れる場面を任されていました。
昨年結果を残し、ワンポイントもロングリリーフもできるので、今年はもっと起用機会が増えるでしょう。

今年は石川&宮城の台頭にも注目です。


4. 配置転換が功を奏した上茶谷の起用はどうなるか?

昨年のリリーフ陣の中でも、特に磐石な投球をしていたのが 上茶谷 大河 でした。

上茶谷は昨年の開幕前にリリーフに配置転換になり、主にロングリリーフや敗戦処理的な起用が多かったですが、46試合 防御率2.11 という結果でほぼ完璧に仕事をこなせていました。

勝ち星やホールドがつきにくい地味な役割ですが、チームをしっかりと支えてくれたことは間違いないです。

結果を残したことで、上茶谷は先発に復帰する可能性もありますし、もしくはリリーフでも重要な場面を任される可能性もあります。

どのような起用になるか、春季キャンプやオープン戦の内容次第で決まってくると思うので、注目ですね。

5.1軍での活躍を目指す投手たち

昨年は1軍リリーフが定着していたので、上記以外の投手たちはなかなか1軍定着できませんでしたが、今年こそと闘志を燃やす投手は多いはずです。

主な投手としては、入江 大生・坂本 裕哉・中川 虎大・松本 隆之介・徳山 壮磨・京山 将弥・橋本 達弥・三浦 銀二 らがいます。

入江は2022年は1軍で57試合に登板して、セットアッパーも任されるぐらいの結果を残せていましたが、23年は32試合止まりになっています。
シーズン中に上半身のコンディション不良になり、2軍でも投げれていなかったので状態が心配ですが、今年は完全復活を期待したいです。

坂本は1軍で13試合に登板しましたが、防御率5点台でアピールができませんでした。
若手の台頭がある中で厳しい状態が続いていて、今年こそ結果を残さなければならない立場です。

中川は昨年1軍で9試合に登板し防御率2.53とまずまずの結果を残しました。
2軍では抑えを任されるほどですし、そろそろ本格的に1軍定着を目指したい頃です。

松本は昨年2軍で非常に良い投球で、奪三振を量産していました。
オフの秋季トレーニングでは三浦監督からも「楽しみな直球を投げていた」と評価されていますし、今年の1軍デビューに期待がかかります。

徳山は昨年2軍で安定した投球で、シーズン終盤には1軍昇格も経験しました。
登板する機会は無いまま2軍に戻ってしまいましたが、1軍昇格できるだけの実力は既に持っています。

京山は1軍登板経験が多い投手ですが、昨年は残念ながら1軍登板0に終わりました。
本人としては崖っぷちの立場で、今年は何としても1軍で結果を出そうと闘志に燃えているはずです。

橋本は昨年大卒1年目でしたが、2軍では比較的安定した良い投球ができていました。
昇格のチャンスは無かったですが、今年も2軍でしっかり結果を残していけると、チャンスが巡ってくるでしょう。

三浦は昨年1軍で1イニングのみ登板しましたが、そこで4安打を浴びて4失点するという苦い経験を味わいました。
2軍でも好不調の波が激しく、そろそろ安定感のある投球を身につけて1軍でも結果を残せるようになって欲しいです。

この他にも期待できる若手は多いですし、育成選手から支配下登録される可能性もあります。
1軍リリーフは競争率が高いポジションになってきてるので、高いレベルで競いあって欲しいですね。


まとめ

2024年DeNAの春季キャンプでは、5人の実績豊富な投手が抑えのポジションを争い、高いレベルでの競争を期待できます。

さらにオフに獲得した新戦力や、昨年結果を残した若手の台頭も期待できます。

2軍から上がってくる若手投手たちも楽しみですし、リリーフ陣は近年に無い、高い競争力と層の厚さを期待できるシーズンになるでしょう。

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