7年来
浜村凡平です。
友人から怖い話を聞きました。
『男は5歳頃の忌まわしい記憶を思い出していました。
「ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ!」
「ここは?」
「膝!」
「違うよー。肘だよー。」
「…………。」
10回クイズに引っ掛かりました。その時は少し恥ずかしい思いをしただけでしたが、他の人に仕掛ける事でその恥ずかしさは人生を覆うほどのどす黒い闇に変わっていきました。皆、引っ掛からない。ピザの10回クイズを既に知っている。ピザの10回クイズに引っ掛かる人間は一人も存在しない。
(なぜ俺だけ?なぜあの時まで知らなかったのか?なぜ知らない時に出され引っ掛かってしまったのか?なぜ自分だけが?自分は欠陥のある人間なのか?いや違うはずだ。なぜだ?)
男は自分以外にも引っ掛かる人をどうしても見つけたかった。見つからない。いけないことだとはわかりながらある方法を実行しました。
男は5歳の少年を誘拐して地下室に監禁しました。食事だけを与えて、ある音を流し続けました。
「………ピザ。………ピザ。………ピザ。………ピザ。………」
スピーカーから流れる、ピザの繰り返し。
この子がピザの10回クイズを知っていたとしても、ピザという音を死ぬほど聞かせ続ければ、さすがにピザに引っ張られるはずだ。
10万回クイズ。2秒に1回、1分間に30回、ピザと流れる音を約55.5時間、聞かせ続けました。食事にピザを与えながら。
少年は最初の1時間くらいは泣き叫んでいましたが、それ以降は大人しくしていました。
10万回ピザと聞かせた後、男は地下室のドアを開けました。
「よく頑張ったね。もう家に帰れるよ。最後にこの質問にだけ答えてほしいんだ。………ここは?」
「………………。」
「……うん。答えないと出れないよ。…ここは?」
「………………。」
「…ここは?ここ?なんていう?ほら?」
「……………………ピザ。」
「……。」
男は天を仰ぎました。
(終わった。やってしまった。そりゃそうだ。膝じゃなくてピザって言うよな。あれだけピザって聞かせたんだから。一世一代の賭けに負けた。犯罪に手を染めてまでも、自分以外にピザの10回クイズに引っ掛かる人を見つけられなかった。もう全ておしまいだ。)
涙が流れ落ちました。ピザでも肘でもない膝から崩れ落ちました。
すると少年が男に向かって何か喋りだしました。
「……ピザ。……ピザ。……ピザだよ!…ピザを!持ってこい!…早く!…ピザを!!僕に!!持ってこい!!!」
少年の体からオーラのようなものが放たれました。少年の髪の毛が黒色からピザ色になりました。
少年はスーパーピザ好き人に変身しました。
男はボコボコのボッコボコにされました。その後、少年に支配された男は、死ぬまでの35年間を働き詰めで稼いで、10万51枚のピザを注文させられました。
子供の頃を引きずって関係ない人を誘拐するとこういうことになるよ。』
友人が井の尻公園の路上で出会った似ピザ絵を描いていた人から聞かされたらしいです。
うん。誘拐はそもそもいけない。
あともし家を建てることがあっても地下室はもたないようにしよう。
ん?ちょっと待てよ。この記事を書いてて気付いたんだけど、似ピザ絵ってなに?似顔絵的なこと?似てるピザ?なんだそれ!ないよそんなもん!んでいないよ!似ピザ絵を描いてる人なんて!で井の頭公園だろ!井の尻公園もないよ!と思って調べたら井の尻公園は高知にあるっぽいじゃねーか!どっちだよ!いやでも似ピザ絵は絶対ない!あるわけない!
うわ!騙された!くっそ~!
おい!落合のひろみっちゃんよ!どうせこのnoteも見てるんだろ!
次会ったら!しっぺでこぴんばばちょっぷ!だかんな!
♪銭がなけりゃ~君~銭がなけりゃ~