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濱マイクロ
2022年6月5日 07:54
小僧の神様、という短編がある。志賀直哉の傑作。番頭のどこそこのお寿司が美味しかったという話を立ち聞きした小僧の仙吉は、お使いの途中にその寿司屋に行き、僅かな小遣いで寿司を食べようとする。しかしお金が足りず、打ちのめされていたところを若い貴族院議員のAが目撃して、後日そこへ連れて行き金を払って食べさせてやる。Aは自分が施したことを「変に淋しい」気がする、小僧は自分の願いを叶えてくれたAを神様に