YouTubeを参考にバラを育てたはなし
YouTube見るんですけど、よく見るのがDIYやガーデニングやライフハック的な動画です。
ある日オススメに出てくる動画をポチポチしていたら、どこか分からない国の人が、ガーデニングのライフハックをしている動画にたどりつきました。英語でもドイツ語でもない、なんだかラテン系っぽい人だったようなので、おそらくスペイン語かポルトガル語なのかな?言葉が分からなくても、動画だとやりたいこと、やっていることが何となく分かるので見ました。
そのなかで、
切り花の状態のバラを、ジャガイモにぶっ刺して、それを土に埋めることで挿し木が簡単に上手く行く
というライフハックをやっていました。言葉はよく分からないけど、確実にそんな内容でした。
それを見た時期は冬だったと記憶しています。ちょうど、何かで頂いたバラの花をどうしよう?と思っていたタイミングだったので、よし試してみよう!と思いました。幸いにも、ジャガイモはわざわざ買いに行かなくてもちょうど家にありましたし。
動画の通りに、バラの花を切り落とします。そして茎の下のほうを斜めにカット。花のほうは、それはそれで小さなお皿に浮かべて飾りました。ジャガイモに、バラの茎と同じ太さの穴をあけます。そこに斜めにカットした茎ををぶっ刺します。鉢にいれ土に埋めます。そして、これまた動画のとおり、ペットボトルをハサミで切って、土の表面から飛び出ている茎を被うように被せます。バラは寒さに弱いので温室代わり、とよく分からない言語でたぶん言っていたと思います。
切り花を挿し木した場合、上手く根が張っても2~3週間はかかるだろうなと思い、あとは気長に土の表面が乾いたら水やりをするだけです。
ベランダには他にたくさん鉢やプランターがあるので、水やりついでにバラにも水をあげ、様子を見ました。
一週間くらいで、茎が黄色くなってきました。
二週間くらいで茶色く、三週間くらいで黒くヘナヘナになって、パッと見は枯れたように見えました。
そしてついに土の上には何も生えていない状態になりました。
季節も冬だったので、上手くいかなかったのかなぁ?でも、ユーチューブでは、どこか分からない国の人は上手くやっていたし。動画ではジャガイモを土に埋めたあと、すぐに1ヶ月後だか2ヶ月後に跳んで花が咲いている写真になっていたから、途中経過がどんなだかは分かりません。ひょっとしたら、土のなかで根をはっている時期なのかもしれません。
とにかく、失敗していたならしていたで仕方ないという気持ちで、土にペットボトルが被さっているだけの状態の鉢に水やりをしていました。
冬を越え春を迎え、自分でもなんのためにペットボトルに水をやっているのか分からなくなっていたころ、唐突に気づきました。
簡易的な温室になっているペットボトルのその内側に、緑色の小さな芽が顔を出しているではありませんか!確かにそこはバラの茎がいた場所です。
すごく嬉しくなりました。特に今年はコロナで暗い気持ちで春を迎えていたので、心が温かくなりました。
一度は枯れてしまったように見えたのに、苦労して寒い冬を乗り越え、そして大地から芽を出す様が、人類の希望のような気さえしたのです。もちろん大地なんて大袈裟なものではなく、小さな鉢なんですけども。人類の希望なんてホントはそこまで思わなかったですけども。
とにかくそれからステイホーム期間にもなり、毎日観察しました。
その芽の成長は早く、すぐに5cmになり、10cmになり葉もつけ始め、あっという間に15cmになろうとしていました。
そこで、はたと気付きました。
あれ?
この葉っぱ、バラっぽくないぞ?
茎にトゲもない。
?
こんな品種だったっけ?
謎だったので、葉っぱの写真で植物名を検索出来るアプリで調べたところ
ジャガイモの葉でした。
ジャガイモが芽を出していただけでした。
挿し木は失敗だったようです。
ひょっとしたらその動画でもそう言っていたのかもしれません。何せ言葉が分からなかったですし。
せっかくなので水やりは続けましたよ。ペットボトルの温室は取り払って。
ある程度育ったので掘り返してみると、植えたジャガイモを種芋に、ほぼ同じサイズのジャガイモが1つ出来ていました。
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