こども哲学
先週は日曜日にやることが多く,更新できませんでした。すみません。
先週日曜日は,家族で「フェスタすその」というイベントに行ってきました。
野外だったのでソーシャルディスタンスも保てており,楽しめました。活気がありましたね。
さて今回はこども哲学について話したいと思います。
哲学対話とは,唯一正解の答えがない問いに対して,みんなで対話しながら考えていく活動のことを差します。
哲学対話の中で,こどもたちが哲学対話をすることを「こども哲学」言います。
こども哲学について,「NPO法人 こども哲学 おとな哲学 アーダコーダ」が著者の『こども哲学ハンドブック』をもとに,話します。
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こども哲学の目的としては以下のように書いてあります。
「なぜ勉強するのか?」などの唯一正解の答えがない問いに対して,なかなか一人で考えることは難しいです。
また,こういう問いに対して大人に質問すると,大人も答えられないので,「そんなことはいいから勉強しなさい」などと,はぐらかしてしまい,結果,その問いを持つこと自体が悪いことのように伝わってしまっていることもあります。
社会に出ると,仕事としてやるべきことを要求される一方で,自分はどう生きたいのか,自分の人生をどう使っていくのか,自分は何が幸せなのかということを考える場面が来ます。
しかし学校では,正解のない(価値基準のない)ことを考える機会があまりありません。
なので,権威者(親や先生など)の言うことを鵜呑みにしたり,どうでもいいと諦めたりしてしまいます。
「いい大学を出て,いい会社に入ったら大丈夫」ということが夢物語の現在では,哲学的な問いに対して自分なりの納得解を見つけておくことが大切となります。
こども哲学(哲学対話)は,このような唯一正解のない問いに対して,考えたり,深めたり,他者の考えを理解したりする機会として良い場面ではないかなと思います。
こども哲学は,こんな特徴があります。
学級会でもなく,ディベートでもなく,意見交換の場でもない,考えを深めていく場です。哲学対話のことを,哲学を勉強する(Studying Philosophy)に対し,哲学をする(Doing Philosophy)とも呼んでいます。
以下の動画がこども哲学をイメージする上で参考になります。
そのこども哲学を体験した子どもたちはこんなような感想を持つようです。
塾でもイベントしてやりたいと思い,9月10月で『こども哲学ハンドブック』を刊行しているアーダコーダが主催しているこども哲学ファシリテーター養成講座に参加してきました。
実際に哲学対話を体験してきましたが,すごく考えた!という思い出が一番強いです。
個人的に哲学的な思考は好きなのですが,自分一人でやると煮詰まったり,思考が進んだ感じがせずにモヤモヤするのですが,いろいろな人の意見を聞いて,自分の考えが変わっていくという体験が心地よかったです。
是非この経験を味わってもらいたいので,濱塾でもこども哲学を企画しようと考えています。
高濱
2021年3月から長泉町にある個別指導の学習塾「濱塾」を経営している高濱と申します。教育に関する情報を発信していきます。