【金箔職人】
雑誌VERYや25ansを読んでいると、
たまにふと、心がザラつく時がある。
『A子さん 港区 30代 大学卒業後、外資系投資銀行へ。海外にてMBA取得後、現在は夫と1歳の女の子ママ。オンラインサロン主宰兼CEO。『バガブーは使いやすくて便利♡エルメスのオランはご近所散歩のマストハブ♡』』
『B美さん 『生まれ育った目黒区は子育てに最高♡目黒は居心地のよいホーム♡子供は某名門幼稚園に見事合格♡』
『C香さん『銀行役員の父、東大教授の祖父のもと、3歳よりヴァイオリンを習う。長年の海外住まい英語、フランス語、スペイン語を操る才女。』』
ワイ『…』
となります。
(↑注・全くの架空人物です)
いやもちろん雑誌自体は楽しく読ませてもらっているし、雑誌こそこう、、購買意欲を歓喜する憧れやキラキラを詰め込んだコンテンツなんだが、仮に現実でこんな人達に囲まれた電車に乗り合わせたら地獄でしかない。
人は、というか
仕事とか何か対外的な活動をしなければならなくなった人は、必死に金箔職人になるよね。
自らに『箔をつける』
いや実際ま・じ・で凄い経歴過ぎて
金箔どころじゃなくて
その人自身がピカピカの金塊、
みたいな人もいるけれどさ。
何が言いたいかというと
その人が自分で手に入れた金箔なら
私は信用できる。
でも、親族金箔onlyや、金箔に見せかけたメッキだったなら私は信用したくない。
(いやお前誰)
友人は、親族金箔にめっぽう弱い。
テレビを見ていると『あ、○○さんってお父さん▲▲の教授か〜へぇすごいね』
『ベンチャー経営者の○○って、実は△△創業家の孫だったんだ〜なるほど』
…金箔効果を分かりやすく受けている。
…仕事や家系に貴賤はないのだ。
(もちろん友人もそれは分かっているが、何だか『ポイントアップ!』みたいな眼差しになる)
取材だとか、何か外に出ることになった場合、見栄えのいい『歴』なり『繋がり』を、金箔職人のごとく盛り付けなきゃいけないんだね。
そして我々もその金箔にどこか安心や信用を求めてるなって思って、、大人って至極めんどくさい生き物だなと思う。
けどそうやって世の中が回ってきた/回っている…部分てある…よね。たぶん。
ある意味、ブランドバッグを欲しがるのも、
手っ取り早くてお金さえ出せば手に入る金箔、だものね。
私には、貼り付ける金箔は特に持ち合わせておりませんので多くは語れませんが、
せめて金箔を塗られた素材本体を愛でる・見抜けることのできる女でありたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?