見出し画像

相棒との別れが近い

このnoteを書くにあたり、自分がこの2年間に受けた相談件数(相談室バオバブとオンラインカウンセリング)を数えたら、ちょうど730件だった。ありがたいな〜としみじみしている。

4年前、大学院に通い始めた時、今のMacbook Airを購入した。ちょうどコロナが流行り始めた後で、授業も全てオンラインの時期だった。それまで安いPCを使ってきた私は、Macがサクサク動いて、熱くならなくて、いつも静かで、かつ薄いことに感激した記憶がある。


最初はこのMacを使って修士論文を書くだけの予定だったけど、途中から流れは変わってきた。フリーランスになって、仕事でMacを使いまくるようになったのだ。

いつかの作業風景


Macはたちまち私の相棒になって、打ち合わせ、相談、オンラインイベント、研修、全てを一緒にこなすようになった。イベントのサムネを作り、動画を編集し、noteを書いた。大量のデータを使って冊子を作ることもあった。

冒頭に書いたように、相談だけで730時間。電話相談もあるけど、大体はオンライン相談だ。この730件の相談には、Macがいなければ出会えなかった。

大学の授業も修士論文もMacと共に終わらせた。コーチングを受けていた時期は、オンラインで遠くにいるコーチと話した。フリーランスソーシャルワーカーたちとの定例会もMacと共にある。情報量が多すぎて、彼らとは話しながら調べ物もたくさんする。


気づけば、Macは一日15時間くらい稼働している。私の全ての情報を持って、私と共にいる。朝7時に起きて開き、遅い時は24時に閉じて寝るのだ。


ここからが本題。


Macはついに、一部のキーボードが使えなくなった。伸ばし棒「ー」のキーがうまく作動しない。5秒くらい押してやっと「ー」が出てくる。「ソーシャルワーカー」と打つストレスが半端ない。電話番号だって住所だってハイフンが必要だ。ちなみにescキーも使えない。このキーが使えないのも非常に不便。


そしてついにzoom中にファンが発動するようになった。あんなに静かで冷たかった相棒が、時折熱くなって、フンフン言っている。


これは、別れの時が近い…!


買い替えを検討し始めたら、相棒との思い出が止まらない。人生の分岐点に、いつも寄り添ってくれていた。このMacで開業届を作って、このMacで相談室バオバブを開いた。泣きながら論文書くのに付き合ってくれたのも、重要なメールを知らせてくれたのも、ドキドキしながらホームページを作ったのだってこのMacだ。(今や「メール」「ホームページ」と打つのにも5〜10秒かかる)


noteだってこのMacで195記事も書いているんだから!(一部現在は非公開)。


悲しいし寂しい。データの引き継ぎは簡単だけど、この外身はどこに行くのだろう。リサイクルされるのかな…廃棄されてしまうのかな…。


今年の書き初めは「洒洒落落」だったわけだけど、「さっぱりとこだわらない」には程遠い、執着がここに生まれている。相棒を手放せない。ありがとう〜と別れを切り出せない。ずっと一緒にいたい。ああ…!



ただそれだけを言いたい記事です。マガジン「洒洒落落」に収録します。気持ちの整理がついたら、新しいMacを迎え入れようと思うのでした。

__________________
2023年のテーマは洒洒落落。物事にとらわれず、さっぱりと生きたい。そんなハマダのこだわりレスな記事はこちらに収めます。


ハマダユイ
ソーシャルワーカー11年目。大学教員をやりながら、相談室バオバブで個別相談を受けている。精神疾患にまつわる悩み事、家族のこと、人間関係のこと、仕事のこと…。いろんな人と一緒に作戦会議を開く毎日。

バオバブはこちら。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?