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私が見たい最後の世界について

石井健介さんのラジオ番組「見えないわたしの、聞けば見えてくるラジオ」でゲストの桜林直子さんとの対談を聴いた。



私は石井さんのことは存じ上げなくて、でも彼が目が見えないことと、オシャレな人なんだということが二人の対話からすぐわかった。桜林さんに会うから桜の刺繍アップリケ(アップリケ?ワッペン?)をつけてくるなんて、すごいオシャレ。

後で調べてみたら、アパレル業界にいた方だとわかった。写真を見たら、めちゃめちゃオシャレだった。そのオシャレなことが対話の中からすぐ伝わるなんてすごいな。

このラジオでは、毎回ゲストに同じ質問をするとのこと。

「もしも明日の朝、目が見えなくなることが予告されたら、最後に何が見たい?」


突然この質問を彼が口にした時、私はなぜだか、ブワーと涙が出てきて驚いた。ちょうど朝の通勤で車を運転しながら聴いていて、目の前には車が渋滞で並んでいて、そこに太陽の光がキラキラ反射して。それがすごく綺麗に見えて、泣けて泣けて泣けた。

石井さんに尋ねられて初めて、目の前にこんなにも愛おしい世界が広がってることに気づく。普段は気づかないのだ。太陽が眩しくて、運転中に腹を立てるくらいなのだ。


これも後から調べたら、石井さんはある日突然、朝目が覚めたら視力のほとんどがなくなっていたそうだ。見えていたものが見えなくなる日を突然迎えた人なのだ。

そういう日がやってくることって、ある。ないと思ってるから、大事にしていないものって、沢山ある。

そんなことを思った日の話。

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2023年のテーマは洒洒落落。物事にとらわれず、さっぱりと生きたい。そんなハマダのこだわりレスな記事はこちらに収めます。


ハマダユイ
ソーシャルワーカー11年目。大学教員をやりながら、相談室バオバブで個別相談を受けている。精神疾患にまつわる悩み事、家族のこと、人間関係のこと、仕事のこと…。いろんな人と一緒に作戦会議を開く毎日。

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