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【呼吸の奇跡*声の魔法7】聞く・聴くということ

声を整えるために、まずは「きく」を探ります。

「きく」を英語で表すと、

【hearig】
自然に聞こえてくる。受動的。漢字で表すと(聞く)。

【listening】
よく聴く・耳を傾ける。能動的。漢字で表すと(聴く)。

どちらも「きく」なのですが、声やコミュニケーションを育てるためには「listening(聴く)」を、より意識します。

意思を持って聴く。
積極的に聴き取ろうとする。
もしくは、耳を澄ます。

これ、意外と苦手な人が多いんです。

聴力検査に問題がない。
機能的に、ちゃんと「聞こえている」。
でも、「聴いていない」。

ほとんどの場合、ご本人も「聴いていない」ことに気付いていません。

「聴いていない」人を観察してみると、

●頭の中のおしゃべりが止まらず、話すことで精一杯。
●自分の考えにとらわれている。
●他者に興味がない。関わりたくない。
●他者を受け入れたくない。受け入れると負けた気がする。
●聴くことが怖い。
 言葉に傷つけられるなど、ネガティブな思い込みがある。
●そもそも、何も「聴きたくない」。無意識に「聴かない」と決めている。

コミュニケーションの扉が閉じた状態ですね。
残念なことに、関係が近くなればなるほど、「聴く」は「聞く」になり、「聞き流す」になりがちです。

ここ、大事なポイントですが、聴くことが苦手な人は、親身に「聴いてもらった経験」が少ないんです。

ちゃんと聴いてもらっていないから、「聴く」という行為がわからない。
だから「聴けない」。

そして、話せど話せど「聴いてもらえない」。
悪循環ですね。

次回は、この悪循環を断ち切る方法について考えてみたいと思います。

(つづく)

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