奥さん、それデマですよ。 VOL.01
東京都市封鎖らしいです、そんなデマが入ってきた。
奥さん、それデマですよ。ほら、官房長官も否定している。
いつかそうかもしれないけど、今じゃない。
最近こういったデマ・流言が特に目に付く。
今までそんなになかったのに、なぜ?
というか、デマってなんだっけ? 流言ってなに?どうして広まるの?
どうして消せないの?
まず、デマってなんだろう。
そもそも、重要な事態が起きているときにしかあまり起きないみたい。
情報があいまいな所に、デマ・流言・噂が入り込みます。
デマ=意図的、 流言=自然に広まるもの、 噂=身近。
さらに、その流量には公式がある!
・・・記号?公式?算数はちょっと・・・
と言わず、簡単です!
まず、この流言(デマ)の流量は、
比例します・・・何に比例するかというと、
主題の重要さに比例します。(例:東京都市封鎖)(例:トイレットペーパー)
さらに、
証拠の曖昧さが加わり、(知り合いのディレクターの確かな情報、など)
批判的能力が低い群集でさらに広まりやすい。
トイレットペーパー問題もすごかったですよね。
つい先月の話です、つい先月。
まさか、1973年と同じことに日本がなるなんて。
上記を方程式に当てはめると、
トイレットペーパー=生活に重要
中国で生産らしい、品薄になりそうらしい=証拠の曖昧さ
あら、ぴったり。
グーグルトレンドサーチをしてみると、そこから一気にトイレットペーパーが気になり始めてパニックになったことが分かります。
さらに、そのデマは形を変えて走り抜けます。
そう、昔は情報伝達手段があまりなかったけど、今ではSNSで世界の動きが分かる。・・・ つまり、デマもSNSで世界的に広まってしまう。まるで、
デマがSNSの川を流れているよう。
ほら、あなたがリツイート、シェアすることによって
またさらにデマが流れていきます。
流れはそのうち大きな波となり、洪水となっていく。
これをWHOが Infodemic と名付けました。
デマだと分かっていた私は大丈夫?
本当にそうだったでしょうか?
トイレットペーパーを買うのに並びませんでしたか?
急に在庫が心配になりませんでしたか?
後でなら、何とでもいえますよね・・・
それを後知恵バイアスと言います。
講演会でも『ああ、こういうことよね、知ってた知ってた』
と知ってた風になることによって、知識が定着しないことがあります。
そして、デマだと本当に見抜けた人も、トイレットペーパーが無くなると言われると列をなしてしまう。
それを 多元的無知 と言います。
「私はデマだと知ってるし!」といいつつ、同じ行動をしている人。
王様は裸だと思っていても、裸だよ!と言えないあなた。
多元的無知。
ではどうしたら良いのでしょう。
HOW、どうする、よりも、まずはWHY、何故を理解することから
始めましょう。
※ちなみに、デマ?どうなんだろう?と思ったら、このサイト。
ファクトチェックで事実かデマかが分かります。
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