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【プロジェクト紹介(後編)】フーリエフィルムズ~Fukushima with BÉLA TARR(タル・ベーラ) 福島映画教室2024

全国・世界・地元から、福島県12市町村に、芸術家が集まり、滞在制作をするハマカルアートプロジェクト(経済産業省令和5年度地域経済政策推進事業(芸術家の中期滞在制作支援事業)。
採択者とその活動を紹介しています。
どのような人々が、どのようなアートを福島県東部の12市町村でつくろうとしているのでしょうか?
今回は、アーティスト・イン・レジデンスのプログラムにて映画制作を展開するフーリエフィルムズさんが実施するプログラム紹介の後編です。


前編では、タル・ベーラ監督、小田香監督のコメントと受講者の皆さんのプロフィールを紹介しました。
今回は、マスタークラスを受けるにあたっての受講者の皆さんの意気込みをお伝えします。(2月8日受講者紹介のコメント順にて紹介)

受講生の皆さんと会場の様子

リン・ポーユーさんのコメント

非常に楽しみです。私たちはみんな監督で補助やカメラマン、音響もいないですし、全部自分たちでお互いをサポートしながら、やっていかなくてはいけないので、頑張ります。

飯塚陽美さんのコメント

同じ受講者の皆さん、福島の皆さんたちのいろんな人の話を聞けるのが楽しみです。また、タル・ベーラ監督の話、物語を聞けるのをとても楽しみにしています。

大浦美蘭さんのコメント

いつも一人で映画を撮っていて、誰かに映画を教わったこともなかったですし、タル・ベーラ監督を始め、こうして映画を作る人が集まった環境で映画を作ることが初めてなので、ドキドキしています。頑張りたいと思います。

清水俊平さんのコメント

福島に来るのは2回目で、1回目は7年ほど前に3.11の撮影でフランスのテレビ局の通訳として来ました。その時に南相馬にも来たんですが、通訳することに手いっぱいでした。
今回、タル・ベーラ監督の指導の下、福島の方とたくさんコミュニケーションをしながら、少しでもこの土地のことを知って、受講生の皆さんともすごくいい環境を作りながら、いい作品を作りたいと思います。
普段はカメラで撮影や編集をあまりやらないので、初心に帰るという気持ちで頑張りたいです。

シュ・ジエンさんのコメント

この土地のことについて詳しく知りたいです。この土地のバイタリティ、この土地の生命力、この土地に生きる人たちの生命力に興味があります。
そして、タル・ベーラ監督がどのような経緯で映画に携わるようになったのか、どのようにこの業界に入ったのかということを知りたいです。

福永壮志さんのコメント

一からから全部、自分でやるっていうことに不安がありますが、やはりこの短期間で福島の方と関係性をつくる時間もない中で、カメラを向けるということに正直不安があります。
これっていうものはまだ見つかっていないのですが、この期間の中でも嘘のない、真っすぐ向き合える主題と物語を探したいと思います。

エシュラギ・ロヤさん

私たちのやりたい物語は違うように思えますが、私の気持ちとしては、人間の気持ちというものは一つということです。人はみんな同じように悲しみや美しさを経験していると思います。私の兄の名前はFoad(フォアード)と言い、その名前の意味は"心"という意味です。私のミッションとしては映画作りは心から作るもの、そして他の人の心へと繋がるものを作りたいと思っています。福島でもそのように作品づくりができたらよいと思っています。


不安に感じている部分や楽しみにしていること、福島について思うことなど、受講生の皆さんがそれぞれ意気込みを語ってくれた。

午後になると、受講生たちはそれぞれ、ロケーション・ハンティングしたい場所のリサーチや取材したい人にアポイントを取るなど、各自で撮影に向けての準備を始めた。

午後の予定について話し合う様子

今後、この記事では、浪江町出身の大浦さんにフォーカスを当て、取材や制作活動の様子を追いかけます。