雑記20/07/31金 マンガ喫茶で出くわした、性犯罪のとっかかり
31日の夕方、渋谷の漫画喫茶で。
ブースでボーッとしていたところ、通路から
「イヤです」
「いいからいいから」
「え、嫌だって言ってるじゃないですか」
「こっちこっち」
「連絡していいですか?」
「え何で?」
という声がして、近くのドアが開く音がして、
「ほら」
「嫌です」
と言った。
自分はあわてて、靴下ばきのままブースのドアを開けると、すぐそこに渋谷感のある男女が立っていて、開いてるドアは広めのシアタールーム。
男「ほら、ここ立ってたら迷惑になるじゃん」
女「連絡していいですか?」
男「まず入って!」
俺「(ただジーッと居合わせている)」
と……女性、入っていってしまった。
俺「(入るのか?!)」
と、すわ紛れもなくレイプのはじめのとこ、レイプのレぐらいには来てる、やばい、と思ってたので少し動転しつつ、でも居合わせてるだけでは味方にも何にも見えないからそうなるか、男やし。対応が全然だめだった。
味方どころかむしろ、
「(2:1の状況になるよりは)」
と考えられてしまったのかもしれず、まったく手助けどころか逆効果か。
でも、入っていったぞ? 手出ししていいのか?
一旦ブースで考えて、もう一度見ると、ドアの、縦に細長く入ったガラスに男だけが見えている。
つまり出口を塞いでいる形なわけだった。
これは黒だクロー。と受付へ行ってチクる。「あそこの部屋で揉めてて……」。すると店員さんが行ってくれて、
店員「どうかされましたか?」
男 「え?何にもないっすよ!」
ここでもやっぱり男しか喋ってないので、黒黒黒。と思う。店員さんは一旦戻ってしまう。自分は、そろそろ予定の時間で、一旦荷物をまとめる。この宙吊りの時間は何か?
そのうちに、責任者らしき店員さんが周りを伺いはじめた。
手は打たれた、はず。
レジに行き、さっきの店員さんに改めて"揉め"の様子を詳細に伝えていると、
男と女性が出てきた。
男が、会計を行う。男はまだ女性に何か喋っている。女性は携帯をずっと操作している。男への返事は、やっぱりですます調。絶妙に、普通に会話してるくらいにも聞こえる、どちらも、体裁がとれてしまっている。
黒だろう? これ、黒でいいんだよね?
携帯は助けを呼んでいるのであってほしい。と思いながら、それ以上踏み込めなかった。
なにをマゴマゴしているのか?
あの最初の「嫌です」を決定打と思えなかったのが全然ダメで、だけど、実際コトにあたると
(もしかすると違うかも)
となぜか思う。
なぜか思うという、報告。
あの「嫌です」、半笑いすらもないしっかりとした「嫌です」。
いや、半笑いがあろうとも「嫌です」は「嫌です」。
どうあっても「嫌です」。
最初の廊下のやりとりで、もうひっぺがして馬鹿このチンコ、と言ってもいいくらいなのに……
なにが恐ろしいのか? なぜ踏み込めないのか?
ちなみに、手をつかんだりとかの身体接触はしていなかった。
もしも、男が、ただ好きで好きで でもああいうアプローチしか思いついてないのだとしたら?
何年か前、女性専用車両に乗り込む活動をしている男集団がいる、とワイドショーでやっていた。公式サイトもあり、活動報告まで行っている。
居合わせた女性が撮影したという動画には、
客 「出てけよ!」
団員「何がいけないんですか?規則では、男性も乗る権利があるんです。ただ乗ってるだけですよ?」
という主張だったが、最高に間違っているのは、
女性専用車両に男がわざと乗り込んできたら、「ただ乗っているだけ」でも威圧・理解不能・恐怖感を与えるのであって、
それは「ただ乗っているだけ」には全然ならないのである。
そういう、男性という、男性の・身体の・存在感が生む威圧感、逃げ場のない感じ、
そういう、精神的な囲い込みがあるわけで。
あの女性におれはどう思われてたんだろうか。
やっぱ「(2:1になるよりかは)」かなあ。。。
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