雑記20/07/05日 パラパラアニメ作り、作ってみると見方も変わる、DIY、オザケン、「うさぎ!」

 

さいきん、アニメを作っていた。

1秒8コマのパラパラアニメ。

アニメを作ってみると、アニメを見るのが俄然、断然、面白くなる。アニメを見るのに、ストーリーだの、キャラだの以外に「メイキング」の視点が入る。
自分ではとてもできない巧の技を見る。

この動きとか。のちに『電脳コイル』を監督する磯光雄さんの動画。

とはいえ、

これはなにもアニメに限ったことではなくて、なんでもそうである。自炊をしたほうが外食の味わいが深くなるし、キッザニアに行ったおかげで人生が豊かになりました(6歳)、なんていう意見もある。たぶん。

小沢健二が「DIYはモノを作るためというより、視界を変えるためにある」というようなことを書いている。
あの小沢健二。オザケンの小沢健二だ。

数年前にミュージシャン活動を本格復帰させたオザケンだけども、いない間は何してたの? といえば、ひとつにはずっと『うさぎ!』という連載を書いていた。
掲載先は『子どもと昔話』という季刊誌(=年4回刊行)で、これはオザケンの父が主催している、民話・童話の研究誌。

そこにオザケンは、昔々の話です。と言って、現代グローバリズムを糾弾する寓話・・・のような顔で始まったがほぼエッセイ・・・の連載をしていた。
これはすごいです。
ライブ会場で製本されたものが売られたりもしたが、まあとにかく調べている。そして、文章に品と穏やかさと皮肉と怒りが満ちていて、オザケンの詩の光はこういう形でも出るのだと思い知らされる。国は、企業は、正直に行動するということはありえず、いや正直に、利益を求めている。ということとか、いやなんというか、いやはや、中身がパツンパツンに詰まっていて今は忘れてしまった。

そのなかで、DIYについて。環境にいいとか、学びになるとか、言われるが、とにかく
「それを作る」
「どうやって出来上がっているかを実感する」
ことで、これまでとはモノの見え方が変わる。

同じ地点で物量を稼いでも、あまりかわらない。

足場を動かすこと、作ってみること。身体に入れてみること。



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