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やさしさのはなし


「優しいね」って言われたことある?
私はあんまりない

だから嫌だとか、言われたい!だとか、
逆に、優しいって言われるのは嫌だとか
色々な感情があるけど

優しさってなんだろうね、
ずっと最近考えてたの。


考えたキッカケがあって、

クラスメイトのAさんが
「ちょっと今日体調悪いかもしれないな〜」
って言ってたの。

それを聞いてたクラスメイトが
「大丈夫?」「保健室いく?」
って声をかけてたのね

そんな空気の中で、クラスメイトのBさんが
「え!!!帰れよ!!!!」
って言ったの。
そしたら、クラスメイトのみんな、
びっくりしちゃって
空気がドーンと重くなった


きっとこのBさんの発言は、
彼の優しさが、表出したものだと思う。
けど、彼の発言は優しさとして受け取られなかった(ように感じられた。)

何だか、悔しいじゃないけど
うーん、なんだろう
ちょっと苦しくなった。

「受け取られない優しさ」の存在に今まで気づけていなかった無知な自分を悔いた。


思い返してみたら、私は実際に優しさを受け取れないことがあった。

私が大学受験で志望校を決めて
親にここにするって報告した時の話

私は何十時間もかけてほとんど全部の学校を見て、ここの学校、学部のこのゼミでこのカリキュラムがいいって決めたの

なんだけど、父親に
「んー…そこは割と男っぽいイメージがあるんだけどなー」
って言われた

自分の進路を考えてきた何十時間が、
たった一つの''らしさ''に消された。
押しつぶされた。

そんな思想を持つ人に育てられたという現実と、いらつきと、悔しさと、感情が爆発しちゃった

なぜ私を理解した気になっているのだろうか。

今冷静に考えれば、
彼は私を女だと、
私が''女らしい''空間にいることが幸せだと
いう固定概念があって
そのうえで''優しさ''で私に、より良い判断を促していたというだけなのかもしれない。

けど、私はこの優しさを受け取れなかった。
自分の幸せを阻害する優しさは、受け取れないんだって、気がついた。


優しさにはきっとたくさんの形がある。
受け取られる優しさ
受け取られない優しさ
拒否されちゃう優しさ
存在を知られない優しさ

きっとみんな、優しさを持ってる。
それがどんなタイプか違うだけ。

見えない優しさの存在を覚えておくことで
誰かの優しさが見えるようになるかな
と思った。
もちろんそれを受け入れるかは別として。

だから、この文を書いた。

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