見出し画像

美味しいカフェラテの見分け方

バリスタの経験を活かして
今回は、偉そうに言わせてもらう記事にします。

美味しいカフェラテとは?

美味しいカフェラテの味わいに
まず、大切なものはなんだと思いますか?

エスプレッソ?カップの内の温度?

いずれも大切な要因ではありますが、どれも違います。

美味しいカフェラテに大切なのはミルクのスチーム

美味しいカフェラテに共通していえることは
" ミルクのスチーム感 "です。

カフェラテは、

エスプレッソ と 牛乳から、成り立つメニュー。

エスプレッソの味わいも大切ですが、それは「エスプレッソ」を注文した際にもっとも重要なこと。

美味しいカフェラテに、ミルクのスチーム感は絶対です。

これは、バリスタの腕のミセドコロ。

良いバリスタが泡立てたスチームミルクは、極めが細かく、温度が適正で、甘味がひきたっています。

一方、
まだまだ未熟なひとがスチームしたミルクはというと・・・

ボソボソで、温度が熱すぎるかぬるすぎるか
決してやってはいけないのに、ミルク臭さを際立たせてしまう味わいに。

写真: 全自動機械で淹れているカフェラテ

全自動機械で淹れたカフェラテ

全自動機械で淹れるカフェラテは、
ハッキリいって 豆の特徴を活かす挽き方されすれば
香りでごまかしているところがほとんど。

コスト的な考えから、ミルクのスチームにこだわりはないのです。

よって、挽きを誤ると"苦すぎる"か"酸味がきつい"か。

「苦いコーヒーは苦手だけどカフェラテなら飲める」
と注文している人にとって、全自動機械で淹れたカフェラテで、本当に美味しいカップに出会える確率は低いでしょう。

美味しいカフェラテのミルクの違い

それでは実際に、美味しいカフェラテとは
見た目の違いでどのようにわかるのか

写真をごらんください。

写真: ミルクが美味しいカフェラテ

まずは、美味しいカフェラテです。

極めの細かい、美味しくスチームされたミルクは
写真のような 表面に" 小さな気泡"がほとんど目立ちません。

では、次。

写真: おしいカフェラテ

違いがわかりますか?

上の写真と、こちらの写真では
表面に見える"気泡"に 差がありますよね?

このカフェラテを作ったバリスタさんは、もうひといき!のところまできています!

ちょっともったり?とした味わいでしたので

カフェラテというより、「どちらかというとカプチーノ?」くらいなテイスト感。

カフェラテとカプチーノの違いはフォームの差

ここで、カフェラテとカプチーノの違いを解説しましょう。

写真:カプチーノ

結論を先にお伝えすると、カプチーノは
ミルクをスチームにかけるときに、空気を多くふくませます。

よって、カフェラテよりももったりとした
ミルクのテイストになり

「ミルクフォーム」と呼ばれる "ミルクでつくった泡"の層がカフェラテと比べて、より厚くなります。

写真: これもカプチーノ

私が務めていたカフェでは、カプチーノを注文すると
絵は描けませんでした。

ミルクのフォーム(泡)を、より美味しく味わっていただくためです。

綺麗に絵を描こうとすると、どうしてもフォームが少し邪魔?になり、また口当たりもカフェラテよりに感じるとおもいます。

写真: 絵を描いたカプチーノ

カフェラテと比べるとカプチーノでは空気を多くとりこむ必要があるため、どうしても表面上に気泡は浮きがちです。

上のうさぎのカプチーノは、美味しいカプチーノ。

バリスタさん、GOOD JOB !

苦いカフェラテの見分け方

次に、苦いカフェラテの見分け方についてです。笑

これはわかりやすくって、色の濃度で判断しましょう。

写真: 苦いカップ

これまでの写真と見比べてみてください!

とっても、エスプレッソの濃度が濃いですよね。

絵のコントラストを際立たせるために、わ・ざ・と
深煎りにしているカフェもあります。

本番イタリアで飲むカプチーノ

写真: ミラノで飲んだカプチーノ

上の写真は、イタリア ミラノで飲んだカプチーノです。

イタリアでの珈琲は

エスプレッソまたは、カプチーノが定番で
カフェラテを注文する人はめずらしい印象でした。

写真のこのときのカプチーノは、上面にココアパウダーを振りかけていて

イタリア🇮🇹では、ほとんどのカフェやレストランで
ココアパウダーあるいは、シナモン、チョコレートソースをかけるなどお店によってエスプレッソとミルク以外で異なる味わいを楽しめます。

ただ、苦手な人は事前に確認しましょう。

写真: ナポリのバリスタさんが描いてくれたカプチーノ

写真: 全自動機械で淹れたヨーロッパのカプチーノ

シナモンを振りすぎるお店もよくあります。苦笑

まとめ

いかがでしたか?

美味しいカフェラテは、ミルクの味わいで決まり
次にエスプレッソとの相性です。

お客様によって、舌の好みに違いはありますし
完璧な一杯を提供することは、不可能ともいえます。

それでも、日々美味しい一杯をいつも提供できるように
バリスタさんにはがんばってもらいたいですね♪

ちなみに、表紙の写真のカフェラテは
  わたしが描いたスワン🦢(白鳥)です。ミルク・・艶々でしょ?!笑

いただいたサポートは、新たな予防医学のための考察にいたします。